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2年間の過酷な制作と燃え尽き。完璧な計算の中に宿るピュアな遊び心

ー今作は事前に楽譜ソフトで音符とリズムを書き切り、肉体的な手癖を排除するストイックなプロセスだったとおっしゃっていましたね。極限まで「完璧な計算」を突き詰める2年以上の過酷な作業の中で、ストレスをどう乗り越えて、メンタルのバランスを保っていたのか教えてください。
DOMi & JD BECK:制作を始めた2024年は、ストレスフリーで最高にクリエイティブな1年だったから、それだけでも価値がありました。でも、次の2025年はずっとストレスを抱えたままで。メンタルなんて全然保ててなかったし(笑)。
・2024年2月中旬〜6月中旬:Sibelius(楽譜作成ソフト)での作曲
・2024年8月〜10月:JD(ベック)がドラムを、ドミがキーボードを録音
・2024年11月〜12月:テイクとサウンドの選定
・2025年1月:DOMiがチェレスタを録音
・2025年2月〜3月中旬:ザック・ヒルとのサウンドデザイン
・2025年3月8日〜4月10日:オーケストラ奏者を1人ずつ録音
・2025年4月中旬〜6月中旬:オーケストラの編集
・2025年7月:作詞
・2025年8月〜9月:ボーカルを録音
・2025年9月〜10月:ボーカルの選定・プロデュース(途中で『SUMMER SONIC』に出演するため2週間日本へ)
・2025年10月〜11月:最終調整
・2025年12月〜2026年3月:ミキシング / マスタリング
ー2人で1つの巨大で複雑なパズルを作り上げるような作業だったと思いますが、制作中にお互いの意見がぶつかったり、苛立ったりすることはありましたか?
DOMi & JD BECK:なぜか僕らは常に同じ波長にいるから、お互いにイライラすることは全くなくて。
ミックスの時にJD(ベック)が「もっとドラムの音を大きくして」って言ったり、ドミが「ここの私のソロ、もっと前に出して」って主張したりする時くらいです(笑)。
ー完成したアルバムには、ゲーム音楽のようなワクワク感や、“EXiT”のようなグリッチ感など、ピュアな「遊び心」がたっぷり詰まっていますね。ストイックに「完璧」を目指す作業と、子供のように「ふざけて楽しむ心」を両立させるための、2人なりの秘訣は何ですか?
DOMi & JD BECK:僕らの音楽に対する最高に素敵な表現ですね、本当にありがとうございます。
なぜそのコード進行が好きなのか、なぜそのフレーズを加えるのか、なぜこの変な拍子が心地よくてグルーヴィーに感じるのか、自分たちでもさっぱりわからなくて。
でも、自分たちの耳と直感に従って、自分たちが心地よいと感じるものを追求することを決してやめない。僕らは「居心地の良い場所」から抜け出して、自分たち自身を驚かせるのが大好きなんです。