三浦しをんの短編集『南から聞こえる歌』が、11月18日(水)に新潮社より刊行される。
『きみはポラリス』『天国旅行』『夜の恩寵』などロングセラーの短篇集を多く世に送り出している三浦。最新の短編集となる同作には、それぞれ独立した内容ながら、共通したテーマのもとで愛と世界の諸相を描いた6作が収められている。
異常気象が何年も続く世界で、他の人と同様に忽然と消えた「あのひと」を描く『南へ』。新宿のタワーマンションで人気作家の妻の座におさまった「プロ彼女」が背負う過去と待ち望む破滅を取り上げた『希望はいつも色がない』。特技も野心もない大学生が、クリスマスの夜に宅配ピザのバイト先で遭遇した出来事がテーマとなる『パーティはつづく』など、薄暗い世界や退屈極まりない暮らしのなか、「日常の向こう側=異界」とつながることで異変が起き、救いや光がもたらされるストーリーが連なる。
狂気、悪意、絶望が広がるなかで、人々をつなぎ止めるものは何か。10年あまりの歳月をかけて「愛」と「根源的な善意」に迫った同作について、三浦は「いまの社会や世界情勢についても、なんとなーく思いを馳せていただけたとしたら、とてもうれしいです」とメッセージを寄せている。
三浦しをん メッセージ
日常のなかのちょっと不思議な瞬間、ひとときのきらめきなど、いろんな味つけの短編をご用意しました。気に入っていただけるものがありますように。それぞれの登場人物の暮らしや来し方行く末、いまの社会や世界情勢についても、なんとなーく思いを馳せていただけたとしたら、とてもうれしいです。
三浦しをん『南から聞こえる歌』

著者名 三浦しをん
発売日 2026年11月18日
造本 46判ハードカバー
定価 2,090円(税込)
