フォトグラファーの菊地晶太は、服と人の相性を見極めてスナップ写真を撮る

『FUJI ROCK FESTIVAL’24』のトレンドはラインソックス

タカノ（MC）：菊地さんは『FUJI ROCK FESTIVAL’24（フジロック）』に行かれたとのことですが、リワインドしたい瞬間を教えてください。

菊地：土曜日の午後、雨が突然降ってきて、一斉にお客さんがアウターを取り出した瞬間があったんですね。高い場所からその様子を眺めていたんですけど、フワッと服を着ていく感じが劇的で。都会だったら傘を差すと思うんですが、皆がレインコートを着たのが格好良いなと思いました。

Celeina（MC）：3日間、フォトグラファーのお仕事で行かれたんですか？

菊地：そうですね。来場者の方をスナップしていました。

Celeina：今年のトレンドや傾向はありましたか？

菊地：ファミリーマートとのコラボソックスを履いている方が多かったかな。もともとラインソックスはスケーターの文化だったじゃないですか。でも、それが一般にまで普及してきていて、スニーカーや小物と合わせてコーディネートしている様子が可愛くて印象的です。

Celeina：一見見たことのないようなカラーリングなのに、どんなファッションともマッチするなと思いました。皆さん履いていましたよね。

スナップの人選の鍵は、その人にハマったファッションをしていること

タカノ：ファッションスナップはどういった基準でお声がけしているのでしょう。

菊地：基準は結構難しくて。というのも、僕がやっているアウトドアファッション雑誌『GO OUT』だと、暗黙のルールとして撮影した方は掲載するって決めているんですよ。だから沢山スナップを撮っておいて、後からセレクトすることができない。なので、頑張って人選していますい。最終的なポイントとしては、一緒にいるパートナーの方を見ることが多いです。一緒にいる人がおしゃれなら、何となくハマる気がするんですよね。

Celeina：ファッションスナップを撮るのは男性の方のみ？

菊地：男性誌なので男性だけなんですけど、結局女性の方もチェックしてしまいます。今年はガーリーな格好に、トレラン用のリュックを合わせている方がいて。可愛い格好にスポーティーなアイテムを組み合わせているのが良いなと。

タカノ：スナップを撮られるためには、どのようなポイントを意識したら良いのでしょうか？

菊地：奇をてらっているのが大事というわけではなく、その人にハマっていることが大切だと思います。良いブランドの服を着ているから良いわけではないですし、服に着られていないというか、似合っていることが大事です。自分に似合っている服を分かっている人は、良いなと思いますね。

Celeina：「似合う」というワードに対して私が思うのは、自信を持って着ていれば良いんじゃないかなということです。放つオーラも大事だと思うんですよね。

菊地：確かに、オーラはありますね。話しかけてこないで、というオーラを出している人もいるんですけど、意外と皆良い人で。スナップには定説がなくて、面白いです。

朝日や夕日に日々の移り変わりを感じる

タカノ：菊地さんはアウトドアをされるとお聞きしています。朝日と夕日のお写真を撮影されているんですよね？

菊地：仕事柄朝早かったり、帰りが夕方になったりするので、個人的に撮り溜めています。空気の感じや雲の様子で表情が全然違うので、1日たりとも同じ日がないんですよ。東京を拠点にしているから、ずっと山の中にいられるわけじゃないですけど、日を見るだけで自然を感じることができる。日々の移り変わりに心が癒されるんです。

Celeina：分かります。私も待ち受けを夕焼けにしているんですよね。

菊地：太陽の光ってすごいなと。僕らも仕事でライトを当てることがありますけど、やっぱり絶対的に太陽には勝てないんです。

Celeina：菊地さんの作品はInstagramをチェックしてみてください。さて、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいているのですが、菊地さんがご紹介してくださるのはどんな方ですか？

菊地：編集者でライターの長谷部敦さんです。

Celeina：推薦ポイントは？

菊地：僕よりも『フジロック』歴が長くて、『フジロック』の先輩なので、ご紹介させてもらいました。

Celeina：今日はフォトグラファーの菊地晶太さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

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ナビゲーター：タカノシンヤ、Celeina Ann

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