VOL. 5
細野晴臣とサム・ゲンデル初対面 『HOSONO HOUSE COVERS』の感想を語る
2025.2.5
アーティストたちとお届けする連載
2024年に音楽活動55周年を迎えた細野晴臣と、その1stアルバム『HOSONO HOUSE』。世代も国境も越えて愛される金字塔的作品を13組のミュージシャンたちがカバーしたアルバム『HOSONO HOUSE COVERS』を紐解く短期連載。『HOSONO HOUSE』の肥沃な音楽的背景、現在進行形かつ多様な文脈を再訪しながら、『HOSONO HOUSE COVERS』を通じて細野晴臣の音楽を見つめ直すべく、4人の書き手に執筆してもらうとともに、同作に参加したサム・ゲンデルと細野晴臣が初対面したラジオ番組『Daisy Holiday!』の書き起こし記事をお届けする。
【編集部より】本連載は昨年末に執筆・制作されたものです。2025年1月、数十万人の被災者を出した米カリフォルニア州・ロサンゼルスの大規模な山火事で、『HOSONO HOUSE COVERS』の共同プロデュースを手がけた「Stones Throw Records」をはじめとするLAの音楽コミュニティーは大きな被害を受けました。本作に参加したジョン・キャロル・カービーも被害にあった旨をSNSで報告しています。被災された方々に心からお悔やみ申し上げます。
Bialystocks
甫木元空と菊池剛からなるバンドBialystocks(ビアリストックス)の3rdアルバム『Songs for the Cryptids』のリリースに際した短期連載。Bialystocksの音楽に心を盗まれた人たちに、本人に向けた手紙を綴ってもらった。封筒に入れる前の、便箋一枚をこっそりと。
柴崎祐二
『アメリカン・グラフィティ』『さらば青春の光』『パルプ・フィクション』『トレインスポッティング』『リコリス・ピザ』、そして数々のMCU作品。ポップミュージックは数多くの名作映画を彩り、作品に欠かせないものとして、ときに映画を「つくってきた」ともいえる。音楽を直接の題材にした映画にとどまらず、ポップミュージックによって「つくられた」映画は、ヒューマンドラマから青春映画、サスペンス、アクション、SF、ときにはホラーまで多岐にわたる。
音楽ディレクター / 評論家の柴崎祐二が、時々の注目映画に流れるポップミュージックを紹介しながら、それらの音楽がいかなる働きとともに映画へ身を捧げているのかを読み解く。
オカヤイヅミ
漫画家オカヤイヅミが、親交のある作家や漫画家を自宅に招き、料理を振る舞いつつ、サシ飲みを展開。気心の知れた二人からは、どんな話が飛び出すのか? そのままの温度感でお届けします。その日のメニューのレシピもお楽しみに!
柳樂光隆
ジャズ喫茶、リスニングバー、あるいはBGMのセレクトが効いたカフェや、飲食可能なレコードショップ——この数年、パーティーや会話を楽しむというより、主に「音楽を聴くために訪れる店」が、コロナ禍のニューノーマルに適した存在として大いに注目を浴びた。そして、元の日常が戻ってきつつある現在に於いても、その存在感は高まったままだ。
未知の音楽との出会いや、見知ったはずの音楽のまるで新しい聴こえ方をもたらしてくれる、そんな店の数々を、自身も『Jazz The New Chapter』シリーズを通じてジャズの新しい潮流と文脈を提示してきた音楽評論家=柳樂光隆が訪ねる。
加藤修平
NOT WONK / SADFRANKの加藤修平による連載「Stronger Than Pride」。自分のプライドやこだわり、意志を表現することに心血を注いできた加藤がこの連載で着目するのは、これまで意識的に表現してきた自己とは違う「自分自身」。加藤本人や、加藤が大切にしている物事を第三者の目で見たり語ってもらった先に、どんな加藤修平が滲み出てくるのか。SADEは愛と解いたこのお題、果たして加藤は何を見つけるのだろう。
Summer Eye
知ることは、幸せか? 知らなきゃよかったことばっかりじゃん? でも、知らずにいられる?
俺は知りたい。知って余計に混乱しそうなことでも知りたい。知ったところでまったく意味なくても知りたい。傷つくとしても知りたい。宇宙のすべてを出来れば知りたい。興味がある。面白がりたい。
知ろう! 人に聞こう! 博物館へ行こう! そういう連載です。
※連載ビジュアル撮影:玉村敬太
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