気鋭クィアアーティストとして活躍するAisho Nakajima。時計の針は午後9時を指し、池袋のネオン街に遜色することなく唯一無双に煌めく。今年4月に「Made Him Cry」リリースしたAishoはなぜ、歌い続けるのか。インスピレーションや原動力、今後の展望など13の質問で掘り下げていく。
9歳までホームスクールで育つ
9歳の時にホームスクールから小学校に通い始めました。両親共に日本人だけど、ホームスクールでは英語で育てられたので、学校で初めて日本語を学びました。学校に行き始めて、当たり前の集団行動とかソーシャルスキルがわからなくて嫌な思いもしたけど、ホームスクールのおかげで今、英語が喋れて英語の歌詞を書くことができてます。
音楽との出会いはマライア・キャリーとセリーヌ・ディオン
小さい頃はクリスチャンミュージック、マライア・キャリーとセリーヌ・ディオンしか知らなかったです。マライア・キャリーとセリーヌ・ディオンの曲を聴いた時は「音楽ってすげえな」って本当に衝撃的だった。小学5年生くらいからアヴリル・ラヴィーンの曲も聴くようになりました。
自分を愛すのに時間がかかった
中学生の頃、クィアが全然周りにいなかったというか、存在を知らなかった。テレビを見てても「J-POP」だったり、型にハマったジャンルに絞られててエンタメに入るにはそうならないといけないみたいな風潮が垣間見れるのが嫌だった。だから、「自分みたいな人なんて」って思ってた。自分みたいな人なんて、一生隠さないといけないんだなって。その時にクィアの人を知っていれば、当時の俺の考えも絶対に変わってた。自分も好きなことやっていいんだってもっと早くに思えてた。自分のことを愛すのに時間がすっごいかかったから、今歌ってるのは、その時の自分のためでもある。その時の自分が見たかったもの、聴きたかったものを作ってる。