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火曜ドラマ『君の好きは無敵』最終回直前レビュー 推し活ブームの時代の「好き」

2026.9.15

#MOVIE

©TBS
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キャラクタービジネス業界の知られざる側面をポップに描き続けてきた『君の好きは無敵』(TBS系)がいよいよ最終回。

元コンサルのキャリア女性・草壁杏奈(松本若菜)と、偏屈で変人な訳ありキャラクターデザイナー・瀬尾深月の偶然の出会いからはじまった「お仕事ドラマ」は、回を重ねるごとに「ラブコメディ」の色を強めていった。

最終回直前、草壁の過去を公にされたことで崩壊寸前となった「デザイン瀬尾」と、草壁と瀬尾の関係。2人が生み出したキャラクター「チュチュチュエラ」の行く末も気になる本作について、文筆家・折田侑駿がレビューする。

※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。

ラブコメディ化する展開に最初はガッカリしたものの……

草壁(松本若菜)と瀬尾(佐野勇斗)を中心としたデザイン瀬尾の面々©TBS
草壁(松本若菜)と瀬尾(佐野勇斗)を中心としたデザイン瀬尾の面々©TBS

推し活文化がますます盛んになるこの社会において、私たちが見るべきドラマが終わってしまう。火曜ドラマ『君の好きは無敵』が最終回を迎える。

本作は、キャラクタービジネス業界を舞台にしたラブコメディ。私たちの「好き」がどのようにして生まれているのか、その裏側をコミカルに描く作品だ。元コンサルのキャリア女性・草壁(松本若菜)と、才能はあるが変わり者のキャラクターデザイナー・瀬尾(佐野勇斗)がひょんなことから出会い、「最強にかわいいキャラクター」を生み出すべく奔走してきた。ちぐはぐな男女のバディものとしてスタートしたが、その後、2人はかけがえのないビジネスパートナーとなった。

「ラブコメディ」の色が強くなったのは、全10話の折り返し、第6話あたりから。それまでの草壁と瀬尾の関係はあくまで「好き」のために奔走するちぐはぐなビジネスパートナー関係だった。

瀬尾は草壁への好意を一方的に向けてしまった©TBS
瀬尾は草壁への好意を一方的に向けてしまった©TBS

正直なところ、瀬尾の好意が草壁に初めて向いたとき、少しガッカリしてしまった。前半を振り返った記事で書いた通り、本作は、推し活文化が隆盛の現代において、お仕事ドラマとして学びのある作品だと感じていて、無理にラブストーリーの展開を盛り込まなくてもいいと思ったからだ。

しかし、さすがは『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(2025年)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)などが放送されてきた「火曜ドラマ」。話が進む中で、筆者の落胆した気分はたちまち消えた。恋愛要素を大胆に取り入れながらも、変わらず描いているのはキャラクタービジネスの世界。この作品が光を当てているのは、あくまで、そこに生きる人々の人生だからだ。

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