東京を舞台とした新たな演劇祭『IF TOKYO 東京国際演劇祭 2028』が、2028年10月1日(日)から22日(日)にかけて開催される。
同演劇祭は、劇場内にとどまらず都内全域や近郊を巻き込んで開催される3年に1度のイベントとして始動する。初回となる2028年には世代や国境を越えて多様な演目とアーティストが集結し、国内外から約200団体が参加予定。芸術監督は野田秀樹が務める。

柱の1つとなる海外招聘プログラムでは、世界的に話題を呼んだ大規模作品から、気鋭の若手クリエイターによる小規模で実験的な作品まで幅広く紹介される。また「国内プログラム」では、現代演劇やミュージカルの再演をはじめ、能、狂言、歌舞伎などの伝統芸能、郷土芸能、コンテンポラリーダンス、2.5次元ミュージカル、テント芝居に至るまで、時代やジャンルを越えた日本の舞台芸術が一堂に集結する。
日本が持つ深く多様な演劇文化を土台に、世界中の才能が出会い、普段は交わることのないジャンルや人々がつながる新たな文化交流の場となることを目指すという。
あわせて、芸術監督の野田による開催に向けたコメントと、真田広之、吉永小百合、山中伸弥、吉田都、日比野克彦、北川フラムらからの応援メッセージが公開された。そのほか、ロベール・ルパージュ、イリーナ・ブルック、オン・ケンセン、コンスタンティン・キリアック、サイモン・マクバーニーからもメッセージ映像が寄せられており、詳細は公式サイトにて確認できる。
『IF TOKYO 東京国際演劇祭 2028』芸術監督:野田秀樹 開催への想い
「東京中の劇場が賑やかに点滅する日」
たいへんアナログな話で恐縮なのだが、今、目の前に、観光地で見るような東京の巨大な立体的な模型があるとしよう。ボタンを押すと、どこに何があるか、その場所が点滅して教えてくれる。このIF TOKYOというフェスティバルが催されている間はまさしく、東京中の劇場が点滅する❣️劇場ここに在りと声を上げる。大きな劇場、小さな劇場、いや劇場に限らない、野外スペースでのライブイベントからテント小屋まで、そこで繰り広げられるのは、海外からやって来た興奮のるつぼに人々を巻き込む芝居、国内でかつて大評判をとった芝居、パフォーマンス、ダンス、郷愁を感じるテント小屋、路上に溢れるストリートパフォーマンス、巨大な人形が路上を歩きまわる。その傍で、名だたる郷土芸能のお練りが続く。ありとあらゆる場所が一斉に賑やかに、劇場の入り口はここですよ!と点滅する日である。そのお祭り気分に誘われて、普段、あるいは生涯、劇場などに足を運んだことのない人たちも、ふらっと劇場の中を、テントの中を、見たことのない心の中を覗いてみようという気分になる、そんなフェスティバルでありたい。
(野田 秀樹 IF TOKYO 東京国際演劇祭 芸術監督)
応援メッセージ
俳優、プロデューサー:真田広之
本格的でスケールの大きな国際演劇祭を企画しているとのこと、その素晴らしい志に賛同致します!
二年後の十月、何をやっているかはわかりませんが、日本に帰るチャンスがあれば、
必ずや劇場の椅子に座りたいと思います。俳優:吉永小百合
舞台で演技したのは、小学校の学芸会と演劇部員だった中学一年生の時でした。
その後は、映画の世界で活動して来たので、私にとって、舞台は「夢の世界」です。
このフェスティバルには、世界中から様々なジャンルのお芝居が来る様で、とても楽しみ。
多くの劇場に行きたいと思っています。京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授:山中伸弥
わたしは、この十年くらい芝居を観るようになりました。劇場の座席で観劇中に、芝居がどう展開していくのかを予測しながら見るのが好きです。大体、いい意味で裏切られることが多く、その度にどこの世界でも覚えることのできない、芝居ならではの創造性を感じ取ります。この度のインターナショナルな演劇祭を楽しみにしており、世界中から届く感動を心待ちにしています。
新国立劇場舞踊芸術監督:吉田都
海外と日本を行ったり来たりしている私は、日本に大きな舞台芸術祭があればと、かねてより思っておりました。このIF TOKYOというフェスティバルは、3年に1度催されるとうかがい、息の長い本格的な国際芸術祭が日本に誕生することを心より期待しております。私も良きタイミングがあれば、ぜひ参加したいと思っております。
アーティスト:日比野克彦
いつまでも覚めない夢があるよりも、いつも夢を語り合える仲間がいるほうがいい。
曇り空の中にしばらくいると、色々な色が見えてくる。仔細な色彩が湿度とともに見えてくる。やがて雲が流れていくと、さっきまで感じていた色が次の色へと入れ替わっていく。そのうつろいが全身という感覚があるのを教えてくれる。舞台にはそれに似た時空間がある。Ifはきっとそんな夢を一緒に語ってくれる仲間なのだろう。アートディレクター:北川フラム
世の中が無数の記号、情報で溢れかえっている今、野田秀樹の芝居は、その中にある人間のドラマ、情報の芯となる言葉、肉体の動きによって私たちを覚醒させてくれる。氏が構想する世界劇場は私たちが生きている世界のマグマと火口を見せてくれるだろう。
『IF TOKYO 東京国際演劇祭 2028』

・名称:IF TOKYO 東京国際演劇祭 2028
・開催期間:2028年10月1日(日)~22日(日)
以降、3年ごとのトリエンナーレとして継続開催を予定
・開催エリア:都内全域・近郊
・主催:一般社団法人 IF Tokyo/IF TOKYO 2028組織委員会
・IF TOKYO 2028 TOP PARTNER:
KDDI株式会社/株式会社ジェーシービー/株式会社日本共創プラットフォーム(JPiX)/日本生命保険相互会社/野村ホールディングス株式会社/東日本旅客鉄道株式会社/株式会社三井住友銀行
■参加規模
約200団体 国内外あわせての参加規模を想定
■開催エリア
都内全域・近郊
(日比谷、東京、日本橋、高輪、浜松町、有明、上野、浅草、池袋、新宿、渋谷、三軒茶屋、下北沢、東京近郊 野外ステージ、野外テント、他)
<一般社団法人 IF Tokyoについて>
一般社団法人IF Tokyoは、野田秀樹が発起人である「IF TOKYO 東京国際演劇祭2028」の開催を目的として2026年2月に設立。代表理事を吉見俊哉(東京大学名誉教授)が務める。文化を国家の礎、そして新たな成長産業ととらえ、文化と産業の掛け合わせによる継続的で持続可能な文化振興の基盤の構築を目指す。舞台芸術を通じた才能の発掘・支援や国際的な文化交流、演劇ファンの拡大に取り組むとともに、文化芸術の力と経済・社会を接続することで、東京から世界へ新たな価値を発信していく。