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『ザ・ゴールドディガーズ』『ナイトシフト』のフェミニズム的批評性とパンク精神

2026.8.21

#MOVIE

8月22日(土)から公開となる映画『ザ・ゴールドディガーズ』と『ナイトシフト』。いずれも1980年代前半に、女性の監督によって作られたイギリス映画で、日本の劇場では今回が初公開となる。両作について、評論家・柴崎祐二が音楽に着目して論じる。連載「その選曲が、映画をつくる」第41回。

※本記事には映画本編の内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。

男性中心的な映画史のカノンを問い直す動き

アリス・ギイなどの初期女性映画人による作品の「発掘」や、シャンタル・アケルマンの世界的再評価に見られるように、近年、旧来の男性中心的な映画史のカノンを問い直す試みが盛んに重ねられつつある。ここ日本でも、アケルマンの特集上映が企画されたり、国立映画アーカイブでも2023年から「日本の女性映画人」が組まれているほか、書籍『ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト 女性たちと映画をめぐるガイドブック』(2024年)が刊行されるなど、同じく既存の映画史を女性作家の実践から読み直す作業が続けられている。

中でも、2022年に設立された配給会社プンクテの実践は、まさにそうした一連の動きを象徴するようなものだと言えるだろう。同社はこれまでに、ウルリケ・オッティンガーによる「ベルリン三部作」やベット・ゴードンの『ヴァラエティ』など、男性中心のオルタナティブ映画史の陰に隠れがちだった作品を配給することで、社会的 / 歴史的に周縁化されてきた女性作家の存在を積極的に紹介してきたが、今年8月にも、新たに注目すべき2つの作品が、同社の配給によって日本初公開される。

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