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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

雑談の人・桜林直子の雑談から生まれる、夢を描かなくても心地の良い毎日

2024.3.6

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

12月13日は、株式会社サクアバウト代表で雑談の人、桜林直子さんが登場。『世界は夢組と叶え組でできている』の出版秘話や、雑談サービス「サクちゃん聞いて」についてのお話を中心に伺いました。

自分について書いてみたら見えてきたもの

Celeina(MC):桜林直子さんは2011年にクッキー屋「SAC about cookies」を開業。自店の運営のほか店舗や企業のアドバイザー業務などを行いながら、コラム、エッセイなどを執筆し『世界は夢組と叶え組でできている』などを出版。さらにマンツーマン雑談企画「サクちゃん聞いて」を主催し、ジェーン・スーさんとのPodcast『となりの雑談』も配信中です。

桜林さんは『夢組と叶え組』というnoteの記事が注目を集め、その後書籍を出版されていますが、執筆活動を始めたきっかけはありますか?

桜林:クッキー屋を始めて5年ぐらい経ったとき、夕方にぽっかり時間が空くことがあって、そこで自分の気持ちを書き出そうと思いnoteを始めました。noteのサービスができたばかりで、まだあまり利用者がいなかったので「しめしめ、ここなら誰にも見られないぞ」と思っていたんです。

Celeina:最初は自分の個人的な楽しみの場所として、noteをスタートさせたのですね。

桜林:自分についての整理整頓のためでもあります。独立して仕事をすると「自分はこういう人です」って表現しないといけない場面が多くて、それが苦手で。だから今まで何をやってきたのかを書き出して整理整頓して、自分を知りたいという感じでした。

Celeina:自己分析という感覚ですか?

桜林:分析まではいかないですね。書き出して目で見たい感じです。

タカノ(MC):そのnoteで話題となったのが『夢組と叶え組』ですね。

Celeina:『夢組と叶え組』どんなお話なのかお話いただけますか?

桜林:夢や目標に向けて頑張る人を夢組、私のように夢組のサポートをしたりアイデアを出したりする人を叶え組と名前をつけて「どちらかだけで世界は回らないよね、両方いてもいいよね」というお話です。

私は子どもの頃から将来の夢とか聞かれても「わからない」のが本音で。一方、夢がなにか言える子はいて、実際に目指して頑張り続ける人もいる。夢を語れる人と自分は何が違うのかなと書き出したのが『夢組と叶え組』の始まりでした。

タカノ:叶え組という概念が本当に目から鱗でした。

桜林:昔は夢があるか無いかで、無い側だと自分を下げてしまうところがあったんです。

Celeina:たしかにネガティブな印象を感じることもありますよね。

桜林:なので叶え組と名前を付けました。

タカノ:素晴らしいです。そこから書籍化される想像はしていましたか?

桜林:なかったです。書籍化が決まってから書いたわけではなく、noteに書いたものを一冊にまとめていただいたので。

Celeina:手で触れられる本という形で生まれ変わるのはすごく嬉しいことですよね。

桜林:嬉しかったですね。あと、書籍化する段階で改めて何のために書いているのかを考えたら、中2くらいの私に教えてあげたい気持ちになりました。

Celeina:本当に、誰かに伝えていきたいなと思いました。

タカノ:友達とかに教えたいよね。

桜林:そうなんです。本になれば、インターネットがなくても図書館とかに置いてあって手に取ってもらえるんだと想像をしたら嬉しかったです。

雑談だから話したくなることがある

Celeina:雑談サービス「サクちゃん聞いて」とはどんなものですか?

桜林:90分Zoomを繋いでマンツーマンでしっかり雑談をするサービスです。

タカノ:本当に雑談をするだけ?

桜林:そうなんです。お悩み相談にすると「私はこれで悩んでいます」と限られた話になりますが、雑談の中で「つい話してしまった本当は話したかったこと」が溢れ出てくる瞬間が、私は好きなので。医療の領域のカウンセリングやビジネスのコーチングとかは、その道のプロではない私にはできないので、ただ雑談する場所があればいいなと思いスタートしました。

Celeina:すごくわかる。結論を求めることも悪くはないけれど、寄り道ができる雑談はすごく素敵です。

桜林:ありがとうございます。あと、普段は聞き役だという方が多く来るんです。いつもは聞いてアドバイスする人が「あれ自分の話をしてないな」と。そんな人に「さあ、どうぞ」と話してもらうんです。

Celeina:全てを発散せよと!(笑)

タカノ:ここで1曲。桜林さんがみんなで一緒に聴きたい曲の紹介をお願いします。

桜林:くるりの”Remember me”です。

ふたりの違いが新しくて面白い発見に

タカノ:さあ、うららさんからメッセージをいただいています。「さくちゃん、いつも雑談聴いています。いつも私が聴いているいるさくちゃんが、いつも聴いている『GRAND MARQUEE』に出演。なんか嬉しいです」。

桜林:ありがとうございます。

Celeina:さきほどは雑談サービスなどのお話をしましたが、現在Podcastもされているんですよね。

桜林:そうなんです。メッセージにあった「いつも雑談聴いています」も、2023年の2月から始めたジェーン・スーさんとのPodcastのことだと思います。

Celeina:『となりの雑談』というPodcastですね。どんなきっかけでスタートしたんですか?

桜林:ジェーン・スーさんとは元々お友達でいつも普通に雑談をしていて、その中で私たちふたりの違う要素と発見が多すぎて「これは面白いのでみんなに聞いてもらおう」というのが理由のひとつで(笑)。あとは、雑談サービス「サクちゃん聞いて」はクローズドで雑談をしているので誰にも聞こえないんです。なので、みんなに聞こえる形で雑談をしたいと思ったんです。

Celeina:なるほど、クローズドの環境もすごく大事な時間ですが、多くの人に届けられるオープンな環境も大事ですよね。

タカノ:ジェーン・スーさんと桜林さんの会話ってすごく心地よくて、ちょっと盗み聴きしているような感覚で。でも所々で矢印がこっちに飛んでくる感じもするその距離感が、ずっと聴いていられるPodcastなんですよね。

Celeina:分かる。お料理しながらずっとそばで聴いていたいような心地良さがありますね。

桜林:ありがとうございます。

Celeina:雑談サービス「サクちゃん聞いて」などは桜林さんのSNSので情報更新されていますので随時チェックしてみてください。さあ「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということでお友達紹介してもらっているんですが、桜林さんがご紹介してくださるのはどんな方ですか?

桜林:WEBメディア『soar』の編集長、工藤瑞穂さんです。

Celeina:一言で表すなら。

桜林:工藤さんは夢組代表。いつも好奇心に溢れていて、お仕事もプライベートもキラキラ輝いている人。「次はこれ、いつかあれを!」と、たくさんの時間軸で夢を持っていて羨ましいです。

Celeina:すごくエネルギーをもらえそうですね! 今日は雑談の人、桜林直子さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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