7月10日(金)より全国公開されるリチャード・リンクレイター監督の映画『ヌーヴェルヴァーグ』より、新たな場面写真が解禁された。
同作は、1959年を舞台に、ジャン=リュック・ゴダールの長編デビュー作『勝手にしやがれ』誕生の舞台裏を描いた青春物語。映画史に革命を起こした「ヌーヴェルヴァーグ」と呼ばれる革新的な映画運動の記念碑的作品がどのように作られたのか、フランス映画界の映画作家たちとの交流とともに描かれている。

監督を務めるのは、『6才のボクが、大人になるまで。』『ビフォア』シリーズなどで知られるリチャード・リンクレイター。同作は『勝手にしやがれ』のスタイルに倣い、全編ほぼフランス語、モノクロームのスタンダードサイズ(1:1.37)で制作された。キャストには、ジーン・セバーグ役のゾーイ・ドゥイッチ、ジャン=ポール・ベルモンド役のオーブリー・デュランらが名を連ねている。
今回公開された映画『勝手にしやがれ』との比較場面写真では、本家『勝手にしやがれ』を再現した『ヌーヴェルヴァーグ』のカットを見ることができる。シャンゼリゼ通りを歩く『勝手にしやがれ』の象徴的なシーンに対し、そのシーンを撮影するために郵便配達用の三輪車の中にカメラマンを隠すゴダールの姿が映り込む『ヌーヴェルヴァーグ』からのカットなど、再現度の高さがうかがえる計12点が公開された。




右段:『ヌーヴェルヴァーグ』 / © 2025 ARP – Detour Development LLC ©JeanLouisFernandez
同作の公開を記念し、7月24日(金)からはゴダールの『勝手にしやがれ』4Kレストア版、7月31日(金)からは『気狂いピエロ』2Kレストア版のリバイバル上映が決定している。
なお同作は、2025年カンヌ国際映画祭で歓迎を受け、2026年ゴールデングローブ賞の作品賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされたほか、フランスの映画誌『カイエ・デュ・シネマ』の2025年ベスト映画第8位に選出された。比較場面写真とあわせて、映画館関係者からのコメントも公開されている。
映画館関係者 コメント
■中島ひろみ(シアターキノ/支配人)
「普通」という固い殻を壊すとき、自由の顔が現れる。何者にもなっていない今この瞬間を生きる1958年の夏。それはカメラに愛された瞬間の連続だった。まぶしいほどにゴダールはずっとゴダールだと実感。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『惑星ソラリス』■京都シネマ・スタッフ
リンクレイター監督ならではの軽やかさによって再現された『勝手にしやがれ』の舞台裏は、『勝手にしやがれ』の面白さや神格化された天才の遊び心を見事に感じさせてくれる作品でした。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『アメリ』■かわざかな(伏見ミリオン座/スタッフ)
名を馳せる前、まだ誰でもない若者たち。無鉄砲に、わがままに、それぞれの熱をもってぶつかり合う姿のまばゆさを浴びては、触発されずにいる方が難しい。彼らのように、創作活動という熱に浮かされてみたくなった。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『はちどり』■高橋周太郎(株式会社松竹マルチプレックスシアターズ/番組編成部)
モノクロ&スタンダードサイズで描かれる世界観に、当時の映画人たちの魅力が溢れており、映画の撮影シーンが進むほど、ゴダールたちと同じくワクワクしました。映画が大好きな人こそ魅力を感じる一本ですので、彼らが愛していた映画館でぜひご覧ください。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『トータル・リコール』■フォーラム仙台・マネージャーN
生意気で自信過剰、そして嫉妬むき出し、青春映画の主人公そのもののゴダールから目が離せない!映画史を塗り替えようとするその数週間を覗かせても貰えたような幸せな時間でした。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』■本杉愛理(Stranger/番組編成)
ヌーヴェルヴァーグ、ゴダール……その響きに憧れを抱き続けてきた私の個人的な映画との思い出さえも、リンクレイターは躍動する息吹と共に映画史の大きな波のなかへ招き入れ、今ここに新たな意味を与えてくれました。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『光りの墓』■シネリーブル神戸・劇場営業
「映画芸術とは」と聞かれても、誰かを納得させられる程の理論も持ち合わせずここまでやってきた。本作のあるシーンで、周りが絶賛する中カットを切ったゴダールが、「分からない」と言ったことに僕は深く安堵した。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『気狂いピエロ』■河本清順(シネマ尾道/支配人)
映画製作の現場に、こんなにも自由で楽しく、豊かな時代があったとは。「映画は自由だ」とあらためて教えてくれる、映画ファンの心を躍らせる素敵な作品でした。【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『ポンヌフの恋人』■ル・シネマキャトル・館主
“シネフィル”には堪らないシーンの連続!
作品を観ている最中、あの時代の空気を一緒に吸ってるようで、
ずっとニヤニヤしっぱなしでした!【私にとってのヌーヴェルヴァーグ】
『幸福〜しあわせ〜』
映画『ヌーヴェルヴァーグ』

7月10日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:リチャード・リンクレイター プロデューサー:ミシェル & ローラン・ペタン 脚本:ホリー・ジェント & ヴィンス・パルモ
出演:ギヨーム・マルベック、ゾーイ・ドゥイッチ、オーブリー・デュラン 協賛:Chanel
2025/フランス/106分/仏語・英語/5.1ch/1:1.37/モノクロ/原題:Nouvelle Vague /日本語字幕:井村 千瑞
配給:AMGエンタテインメント 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
© 2025 ARP – Detour Development LLC ©JeanLouisFernandez
『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』リバイバル公開
『勝手にしやがれ』4Kレストア版:2026年7月24日(金)より公開
『気狂いピエロ』2Kレストア版:2026年7月31日(金)より公開
配給:オンリー・ハーツ
『勝手にしやがれ』
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