現実も巻き込み、話題を生み続けてきた選挙エンターテインメントドラマ『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)が最終回を迎える。
与党・民政党の幹事長をつとめる父・鷹臣(坂東彌十郎)の秘書をクビになった星野茉莉(黒木華)が、スナックのママ・月岡あかり(野呂佳代)と共に戦って来た都知事選もいよいよ終盤。
第1話から謎を呼び続けてきた「告発の手紙」の真実は明かされるのか。そして、茉莉の幼馴染・日山流星(松下洸平)、AI企業社長・風間藍生(梶裕貴)らと争う都知事選の行方は——。
黒木華×野呂佳代という異色のタッグも板についてきた本作について、ブロガー・ヒコがレビューする。
※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。
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視聴者の心を鷲掴みにする青春×ヒーローの政治ドラマ

『銀河の一票』がいよいよ最終回を迎える。政治ドラマという難しいジャンルでありながら、互いに力を合わせ大きな目標に突き進んでいく青春ドラマのような爽やかさ、いや、劇中の言葉を借りるなら「アベンジャーズ」、ヒーロー映画のような明快さと高揚感でもって、視聴者の心を鷲掴みにしている本作。敵はこの世に蔓延る理不尽だ。ヒーローたちは、そんな敵を「ぶっとばし」ながら、「誰も置いていかない社会を作っていくんだ」と叫ぶ。
それらが決して陳腐に響かないのは、『あの子の子ども』(カンテレ系)、『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)などの蛭田直美による脚本の力だけでなく、『大豆田とわ子と三人の元夫』『エルピス-希望、あるいは災い-』(共にカンテレ系)などを手掛けてきたプロデューサー・佐野亜裕美による圧巻のクオリティコントロールによるところが大きいだろう。キャスト、演出、音楽、照明、衣装――本作を彩る細部の充実が、物語が志向する魂を研ぎ澄ませている。