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団地で「喪失と共に生きること」

ドラマ『団地のふたり』のテーマは「喪失と共に生きること」ではないか。第1・2回で印象的だったのは、野枝と奈津子が、小学生の頃に小児がんで亡くなったもう1人の幼なじみ「空ちゃん」をまるで昨日のことのように覚えていることだった。第1回では、移転が決まった保育園を前に、そこが野枝と奈津子の2人が出会った場所であることを話すと共に、「空ちゃんもいた」ことを話す。第2回では、父・賢一(塚本高史)と共に団地に引っ越してきた小学生・春菜(大井怜緒)を見て、その様子に空ちゃん(英茉 / 山田詩子)の面影を重ねる。
終盤、2人は春菜を夕ごはんに誘い、野枝は「たまーに、3人で食べられたらうれしいな」と言い、奈津子は「そう、子どもの時みたいに」と言う。そこに「空ちゃんと3人、一緒だった頃みたいに、ね」という野枝のモノローグが重なる。それは、彼女たちならではの「喪失」との向き合い方と言えるだろう。また、春菜にとっては、そうやって2人に大切な仲間として扱われることで、彼女たちは敬うべき年上の女性たちから、特別で身近な存在に変わり、見知らぬ団地は徐々に春菜自身の居場所へと変わっていく。そんな素敵な喪失と出会いを描いたのが第1・2回だった。