ドラマ『団地のふたり』(NHK総合)が2年ぶりに放送されている。
2024年のNHK BSでの初放送時にも話題となり、NHK総合での放送が熱望されていた本作は、続編『また団地のふたり』(双葉社)も発売されている藤野千代の人気小説『団地のふたり』(双葉社)を原作に、『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)などの吉田紀子が脚本を手掛けている。
演出は『ひらやすみ』(NHK総合)メイン演出の松本佳奈が手掛け、フードスタイリングを担当しているのが映画『かもめ食堂』や『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)などの飯島奈美というのも、ドラマ好きには間違いない布陣に。
小泉今日子×小林聡美のW主演も話題の本作について、ドラマ・映画とジャンルを横断して執筆するライター藤原奈緒がレビューする。
※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。
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団地に住む50代の幼なじみ2人の暮らし

2024年9月からNHK BSにて放送されていたドラマ『団地のふたり』が、7月14日からNHK総合の「ドラマ10」枠として放送中だ。W主演は、小泉今日子と小林聡美。ほぼ同世代の2人の共演には、木皿泉脚本による2003年の名作ドラマ『すいか』(日本テレビ系)を思い出さずにはいられない人も多いのではないか。
主人公は、団地に住む50代の幼なじみ2人——ノエチこと太田野枝(小泉今日子)となっちゃんこと桜井奈津子(小林聡美)。結婚したり、好きな人と暮らしたり、片や准教授目前の優秀な研究者、片や売れっ子イラストレーターとして順調だった時期があったりと「若い頃はいろいろあった」2人は、今は団地に戻り、互いの家を行き来する日々を送っている。子どもの頃から大人になっても続く友情は奇跡だ。未婚か既婚か、子どもがいるかいないかなど、ライフスタイルの変化に伴い、次第に疎遠になっていくのが世の常というもの。そんな中、保育園の頃から50代になった今までずっと変わらず、共にごはんを食べ、時に喫茶店でホットケーキを食べ、ベランダをお喋りのための素敵空間に変え、時に歌い踊り、「日々へこんだ心をぷーぷー膨らませ」ながら愉快に暮らしている2人の姿を、第4回における森山(ムロツヨシ)ではないが、憧れの眼差しで見つめずにはいられない。