非日常のロケーションと、予測できない天候。だからこそ、野外フェスにおいて「何を纏うか」は、音楽体験そのものを豊かにする重要なファクターになる。
毎年、新潟県苗場スキー場で開催され、多くの音楽ファンが心待ちにする夏の祭典、『フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)』。
今年、そんな『フジロック』に初出展を果たしたのが、英国のライフスタイルブランド「Barbour(バブアー)」。1894年に創業された同ブランドのルーツは、北海の不順な天候のもとで働く水夫や漁師のために、ワックスを染み込ませたコットン(ワックスドコットン)の防水ジャケットを提供したことにある。過酷な労働環境を耐え抜く高い防水性と耐久性は、「英国王室御用達」の栄誉も獲得。着込むほどにワックスがなじみ、何十年も愛用できるクラシックな機能美は、今も世界中で愛され続けている。
過酷な自然環境から身を守る機能性と、決してカジュアルになりすぎない上品な佇まい。そんなバブアーの哲学は、山の天候が変わりやすい『フジロック』という舞台にも見事にリンクしていた。
本記事では、J-WAVE『GRAND MARQUEE』との連動企画として、番組のナビゲーターであるタカノシンヤとともに、今年も『フジロック』に出演した5人組バンド・Kroiの内田怜央(Vo)と千葉大樹(Key)のフェス準備に密着。
バブアー 原宿キャットストリート店でのコーディネート選びから、選りすぐりのアイテムを纏った現地の様子までをお届けする。『フジロック』を知り尽くす彼らだからこそ語れる「初めての『フジロック』の思い出」とともに、苗場ならではの過酷で最高な楽しみ方を振り返る。
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もみくちゃで財布を紛失? それぞれの「初めてのフジロック」

Kroi(クロイ)
R&B、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンド。2018年2月に結成。2021年6月には1st Album『LENS』でメジャーデビュー。2026年1月には自身最大キャパとなる、大阪城ホール・国立代々木競技場第一体育館にて初のアリーナツアーを成功に収めた。8月からは全国6都市10公演のZeppツアーを開催する。
タカノ:2022年に『フジロック』へ初出演。そして2026年、2度目の出演。内田さんは、初めて行ったのは高校生の頃だったとおっしゃっていました。
内田:そうですね。2015年だったと思います。Motörheadが出演してた日で、気合いを入れて2列目くらいで観たら、もみくちゃになって、一緒に行ったギターの長谷部(悠生)の財布がなくなりました(笑)。
タカノ:長谷部さんに誘われたんでしたよね?
内田:そうです。キャンプで参加しました。当時は全然アウトドアな人間ではなかったので、アルバイトでお金を貯めてキャンプ用品も全部買ったんです。


《Barbour × FUJI ROCK》Tシャツ(WHT) 9,900円(税込)
『フジロック』コラボグッズは白と黒の2色展開


タカノ:千葉さんは初めての『フジロック』を覚えていますか?
千葉:僕は出演した2022年が初めてだったと思います。メンバーでKhruangbinなどを観ました。
タカノ:何か覚えていることはありますか? ライブだったり、ご飯だったり。
千葉:やっぱり非日常というか。大自然の中で、歴史も知名度もあるフェスに、出演者として参加できたことは、すごく新鮮な気持ちでした。
あとは、とにかく歩いたなという印象ですね。お客さんもそうだと思うんですけど、「こんなに歩くんだ」ってびっくりしました。歩数計のアプリあるじゃないですか。あれを見ると、『フジロック』の期間だけ一気に数字が伸びるんですよね(笑)。


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街着の延長線上で楽しむ。5人組バンドとしてのファッションの流儀
タカノ:Kroiの皆さんはファッションにもこだわっている印象があります。普段のコーディネートで、洋服やアイテムを選ぶときは、どういう基準でチョイスしていますか?
内田:個性的なアイテムが好きなんですけど、それをどうにか、この世に存在するものとして成立させられるようにしています。
タカノ:どういうことですか?
内田:服自体が昔から好きで、あまり自分が着たときにどうなるかを考えずに買ったりするんです。なので、コーディネートを組むときは、突飛になりすぎないようにというか、街で着ていても「あいつ、色がうるさいな」と思われないようには調整しています。

千葉:僕は好きなものを買っていると思いつつも、5人組なので、買うときに「この服だと、ちょっとあいつとかぶるかな」と考えることがあるかもしれません。たとえば、関(将典 / Ba)さんだったらオーバーサイズの服が好きだったり、悠生だったらアメカジっぽい服が好きだったり、それぞれ好みがあって。なるべく散らばしておいたほうが、バンドとして色とりどりというか、個性になって面白いのかなと思います。
タカノ:Kroi全体のトータルコーディネートも考慮するというか。
千葉:そうですね。髪を黒に戻したいなと思うときもあるんですけど、「いや、無理だな」と思います。

タカノ:そうすると内田さんだけが明るい色になってしまいますもんね。緑色の髪は結構長いですよね。7、8年くらいですか?
内田:そんなに長いですかね……。Kroiを組んだときに坊主になって、坊主から伸びていく過程で、黒髪だと野暮ったく見えたんです。それで「緑色を入れよう」と思って。入れてみたら、そのタイミングで出ていたオーディションで、緑髪のKroiが映って、「これ、いいのかも」と思いました。
タカノ:今日着ているバブアーと『フジロック』のコラボTシャツも、バブアーのロゴが緑色で、すごくいいコーディネートになっています。

内田:ずっと緑髪でいると、同系色で合わせるのは簡単でうれしいんですよ。緑が入っているアイテムは、あまり気にせず手に取っていますね。
タカノ:自然とそういうふうになっているんですね。千葉さんはどうですか? 金髪に金を合わせることはないかもしれないですけど。
千葉:そうですね。僕は暗めの色が多いかもしれないです。服はモノトーンが多いですね。金髪を目立たせようとしているのかはわからないですけど、そういうのはあるかもしれません。
