9月4日(金)より全国公開される映画『白鳥とコウモリ』の、現場レポートとメイキング写真が公開された。
同作は、東野圭吾の同名小説を実写映画化したもの。松村北斗(SixTONES)と今田美桜がW主演を務め、岸善幸が監督、向井康介が脚本を担当している。善良な弁護士が殺害された事件を巡り、容疑者の息子である倉木和真(松村)と被害者の娘である白石美令(今田)が、それぞれの父親に違和感を抱き、互いに出会ってはいけない立場でありながら禁断のバディとなり事件の真相を追う姿を描く。
解禁された4点のメイキング写真には、岸善幸監督と松村、今田が撮影現場で言葉を交わす様子や、隅田川での撮影風景が収められている。

あわせて公開された現場レポートでは、2025年12月から約2カ月間にわたり行われた撮影の裏側が明かされている。12月24日には都内の喫茶店にて、和真と美令が互いの父親との思い出を語る重要なシーンを撮影。同作が初共演となる2人が、向かい合ってセリフを交わすのもこの日が初めて。今田から「目線をどこに向けるか」、松村からは「この時点でどこまで情報を知っているのか」といった具体的な質問が岸監督に投げかけられ、一つひとつ丁寧に認識をすり合わせていき、テストを重ねるにつれ2人の芝居から「セリフらしさ」が削がれていったという。
なかでも印象的だったのは、岸監督の演出を受けた松村が、感極まるタイミングを早めた瞬間。フラットな芝居のなかに、不意に言葉に詰まる繊細な揺らぎが加わり、観る者の感情を揺さぶるシーンへと変化した。岸監督もそのテイクに即座にOKを出し、作品の深い余韻を予感させる一夜となった。

年明けには隅田川にて、亡き父が最後に立ち寄った場所を訪れた美令が、和真と偶然出会う重要な場面が撮影された。美令の芯の強さをにじませる今田の眼差しと、美令の言葉を受け止める松村の繊細な「受け」の芝居が重なり、禁断のバディが結成される瞬間を鮮やかに表現。2人の距離感や視線の動き、日光や影の入り方に至るまでを岸監督とスタッフ陣が細かく調整を重ね、緊張感のあるシーンが作られた。
撮影終盤には愛知県常滑市でのロケを敢行。実際に現地で暮らす人々が出演し、ドキュメンタリー出身の岸監督らしく、その土地に流れる空気や、そこに生きる人々の自然な存在感を物語に刻み込んだ。演技経験のない市民たちの佇まいに、松村と今田が思わず「すごい……」と目を丸くする一幕も。うどん屋での食事シーンでは、「和真が美令に割りばしを渡す」という動きに呆然とする美令を気遣うワンアクションが加えられるなど、傷ついた者同士が少しずつ心を通わせていく繊細な人間ドラマが描かれている。愛知ロケでの最終日には松村と今田がクランクアップを迎え、撮影は無事に完走した。


映画『白鳥とコウモリ』

9 月 4 日(金)全国公開
原作:東野圭吾 『白鳥とコウモリ』(幻冬舎文庫)
製作幹事:松竹 日本テレビ
監督:岸善幸
脚本:向井康介
出演:松村北斗 今田美桜
柄本佑 / 前原滉 井之脇海 宇野祥平
松岡依都美 松尾諭 丸山智己 三浦誠己 斉藤陽一郎
原田琥之佑 のせりん 漆山拓実 五頭岳夫
中村芝翫(特別出演) 井川遥 吉田羊 風吹ジュン
三浦友和
主題歌:大森元貴「灰色」(ユニバーサル ミュージック / EMI Records)
制作会社:テレビマンユニオン
配給:松竹
©2026「白鳥とコウモリ」製作委員会
<ストーリー>
善良な弁護士・白石健介(中村芝翫)が、刺殺された事件。
「私がやりました。”すべての事件”の犯人は私です」
容疑者として浮上した一人の男・倉木達郎(三浦友和)。彼の自供により事件は解決したはずだった―。
だが、容疑者の息子・倉木和真(松村北斗)と、被害者の娘・白石美令(今田美桜)は、互いの父の言動に違和感を抱く。
「なぜ父は、殺人を犯したのか―?」「なぜ父は、殺されないといけなかったのか―?」
出会ってはいけない、容疑者の息子と被害者の娘が手を取り合ったとき、”真実”が揺れ動く。