北野武が監督 / 脚本を手掛けた映画『Broken Rage』の全キャストが発表、ポスタービジュアルと場面写真も解禁された。
同作はAmazonのオリジナル映画としてAmazon MGMスタジオが製作。「暴力映画におけるお笑い」がテーマとなっている。前半は警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけて奮闘し、裏社会が舞台の骨太のクライムアクションとして展開。後半は前半と同じ物語をなぞるコメディタッチのセルフパロディになっている。主人公の殺し屋・ねずみをビートたけしが演じ、ねずみを麻薬捜査の覆面捜査官として協力させようとする刑事役を浅野忠信と大森南朋が演じる。
今回の全キャストの発表では、先に明らかになっていた前述の3名に加え、新たに13名の出演が判明。麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分を中村獅童、若頭を北野組常連の白竜が演じるほか、仁科貴や佳久創らも出演する。また、劇団ひとり、長谷川雅紀(錦鯉)、馬場園梓、鈴木もぐら(空気階段)、前田志良(ビコーン!)といった芸人やDDTプロレスリング所属のプロレスラー・秋山準も登場する。
なお、浅野と大森からはコメントが寄せられ、同作が北野の新たな試みであることが語られている。
『Broken Rage』の台本を初めて読んだ時に今まで見たことない展開に驚き、それと同時に監督の新たな挑戦にご一緒できることに興奮しました!
浅野忠信(井上刑事役)
まずは、再び敬愛してやまない北野武監督の「北野組」に参加出来るという喜びがありました。
大森南朋(福田刑事役)
最初に脚本を読ませていただいた時には、これはちょっと今までにない新たな北野監督の世界だなと感じ、いかに取り組んで行くか頭を抱えましたが、撮影現場では緊張感の中にも笑いのあるいつもの最高の北野組の現場でした。
ポスタービジュアルにはスーツ姿のねずみと帽子から靴まで全身黒づくめのねずみがブースに佇む様子が写し出されているほか、場面写真では同様の格好をしたねずみのカットが公開されており、ストーリーやセルフパロディとしての展開に期待が高まる内容となっている。
同作は『第81回ベネチア国際映画祭』にてイタリア現地時間の9月6日(金)に初上映され、2025年にPrime Videoで世界配信される予定。日本の動画配信作品として『ベネチア国際映画祭』に正式出品されるのは同作が初となる。
北野は1997年に『HANA-BI』で同映画祭の最高賞となる金獅子賞、2003年にも『座頭市』で監督賞となる銀獅子賞を受賞。その後も多くの作品が出品されており、2017年の『アウトレイジ 最終章』はクロージング作品に選ばれている。
『Broken Rage』(読み:ブロークンレイジ)
監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし
浅野忠信 大森南朋
仁科貴 宇野祥平 國本鍾建 馬場園梓 長谷川雅紀(錦鯉) 矢野聖人 佳久創 前田志良(ビコーン!) 秋山準 鈴木もぐら(空気階段)
劇団ひとり
白竜
中村獅童
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