3月29日(金)より全国公開される映画『オッペンハイマー』(原題:Oppenheimer)より、監督を務めたクリストファー・ノーランと日本人映画監督の山崎貴による対談映像が公開された。
日本時間3月11日(月)に行われた『第96回アカデミー賞』では、自身初となる作品賞と監督賞を受賞したノーランと、自身監督作『ゴジラ-1.0』で日本初の視覚効果賞を受賞した山崎。アカデミー賞受賞監督同士の対談が実現した。
同作は、第二次世界大戦下、原子爆弾を開発したアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話にもとづき描いた物語。キリアン・マーフィーが主演を務めたほか、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピューらが出演している。
公開された映像で山崎は、「悪い人間、素晴らしい人間を決めつけていない、その両方が渾然一体となっている」とコメント。ノーランは「観客にはオッペンハイマーを裁くのではなく理解してほしかったのです。自分とは考えや立場が全く違う人の、考えや思いがわかるというところが映画の魅力です」と語っている。さらに、『オッペンハイマー』に触発された山崎の「日本が返答の映画を作らねばならない」という宣言に対し、『ゴジラ-1.0』や同じく山崎が監督して第二次世界大戦を描いた『永遠の0』も観たというノーランは「アンサー映画を作るのであれば山崎監督以上にふさわしい監督は思い浮かびません」と応答した。
このほかにも2人は撮影技法に関するこだわりも語り合い、ノーランが「没入感を大事にしていきたい」と語れば、山崎も『オッペンハイマー』は「IMAXならではの作品」と映画監督ならではの視点からも感想を述べた。映画は通常版、IMAX、Dolby Cinema、35mmフィルム版で公開されることが決まっており、3月25日(月)にはTOHOシネマズ新宿でIMAX版、109シネマズプレミアム新宿で35mmフィルム版、新宿バルト9でDolby Cinema版が特別先行上映される「TOKYOプレミア」も行われる。
『オッペンハイマー』
監督・脚本・製作:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェン
出演:キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナー
原作:カイ・バード、マーティン・J・シャーウィン 「オッペンハイマー」(2006年ピュリッツァー賞受賞/ハヤカワ文庫)
2023年/アメリカ 配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画 R15
© Universal Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト:oppenheimermovie.jp
<ストーリー>
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加した J・ロバート・オッペンハイマ ーは優秀な科学者たちと共に世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペ ンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。
<受賞・ノミネート>
・『第81回ゴールデングローブ賞』(受賞)
作品賞<ドラマ部門>、監督賞、主演男優賞<ドラマ部門>、助演男優賞、作曲賞
・『第96回アカデミー賞』(受賞)
作品賞、監督賞
『オッペンハイマー』トリプルTOKYOプレミア開催情報
■IMAX®版特別先行上映
日時 3月25日(月) 19:00開演
会場 TOHOシネマズ新宿
■35mmフィルム版特別先行上映
日時 3月25日(月) 19:00開演
会場 109シネマズプレミアム新宿
■Dolby Cinema®版特別先行上映
日時 3月25日(月) 19:00開演
会場 新宿バルト9
チケット発売:3月19日(火) 0:00より各劇場ホームページにて(予定)