3月29日(金)より公開中の映画『オッペンハイマー』(原題:Oppenheimer)の公開記念スペシャルトークイベントが、ユナイテッド・シネマ長崎で4月14日(日)に開催された。
第二次世界大戦下、原子爆弾を開発したアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話にもとづき描いた同作。『第96回アカデミー賞』では最多7部門を受賞しており、日本でも4月14日(日)時点での興行収入が2024年公開の洋画で唯一10億円を突破するなど、国内での反響も高まっている。
イベントには、長崎・佐世保に本社を構えるジャパネットたかたの創業者であり、株式会社AandLive代表取締役を務める髙⽥明と、医師であり、⻑崎県被爆者⼿帳友の会で会長を務める朝⻑万左男が上映後に登壇。MCのシネマナビゲーター・辻美⾹とトークイベントを行った。
満員の観客に迎えられた髙⽥は「本日のイベントへ登壇する、しないを1週間ほど悩みました。公開されてすぐ、佐世保の映画館で作品を拝見させて頂き、戦後78年、全世界へ発信する素晴らしい作品だと感じ、登壇させて頂きました」とイベント出演の経緯を説明した。
社長を退任してからも「サッカー夢大使」として後方支援活動に携わるJリーグチーム「V・ファーレン長崎」のホームゲーム「平和祈念マッチ」など、自身の活動を通して平和へのメッセージを発信する髙田。未来を担う若者へのメッセージ発信を問われ、「未来に向けて、原爆の問題を風化させない発信の方法を考えていかないといけない。さらに国の政治のあり方も変えていかないといけない」と語った。
イベントの結びでは、髙田が「日本人は平和に対してもっと関心を持って欲しい。微力だけど無力じゃないという言葉が好きで、勉強すること、そしてその勉強したことを広げる意味で輪を広げていくことが大切だと思う」と語り、朝⻑が「今からは、市民が政府にモノを言える時代になる。あなたがどう考えるかが大切。世界と対話することが大切」と締めくくった。
なお、東京では6日(土)に映画監督 / 脚本家の原田眞人と映画監督 / 作家の森達也が登壇した公開記念トークイベントが行われた。19日(金)には『新潮』に『オッペンハイマー』論を寄せた小説家の平野啓一郎と、芸人 / 映画ドラマ考察YouTuberの大島育宙(おおしまやすおき)を迎えた公開記念トークイベントが新宿バルト9で開催される。チケットはオンラインチケット予約「KINEZO」で16日(火)0:00より販売される。
『オッペンハイマー』公開記念トークイベント
■日時:4月19日(金) 18:30の回 上映終了後
■会場:新宿バルト9
■登壇者:平野啓一郎(小説家)、大島育宙(XXCLUB) ※敬称略
※登壇者は予告なく変更になる場合がございますので予めご了承ください。
【チケット販売】
■オンラインチケット予約KINEZO
4月16日(火)0:00〜(=4月15 日(月)24:00〜)より
■劇場窓口/自動券売機
4月16日 (火) 劇場オープンより ※WEB販売で完売の場合、窓口の販売はございません。