舞台『お艶の恋』が12月2日(土)、9日(土)、10日(日)に静岡芸術劇場で上演される。
同作は、SPAC-静岡県舞台芸術センターで毎年10月から3月にかけて行われる古今東西の名作を現代演出で連続上演する「秋→春のシーズン」の一環で、谷崎潤一郎の初期小説『お艶殺し』を舞台化したもの。9月に富山県の利賀山房で上演されており、静岡芸術劇場では空間に合わせて美術や衣裳を変え、新しい演出も加えて届けられる。
原作『お艶殺し』は、裕福な質屋の一人娘・お艶と、奉公人・新助の駆け落ちの顛末を描いた物語。舞台では、オウムの語り出す声により船の上で眠っていたかつての江戸の人々が目を覚まし、100年前の出来事を演じ始めるという二重構造にすることで、原作テキストのリズム感はそのままに「演劇」として物語を再生成する。
出演は、阿部一徳、大内米治、たきいみき、大道無門優也、葉山陽代、bable。演出は石神夏希が手がける。