静岡県舞台芸術センター(SPAC)が、毎年ゴールデンウィークに開催している『ふじのくに⇄せかい演劇祭』を『SHIZUOKAせかい演劇祭』へとリニューアルすることを発表、一部演目も公開した。
1995年の設立以降、演劇のプロフェッショナルとして、また日本の公共劇場 / 公共劇団のパイオニアとして、海外への発信や地域での人材育成活動に取り組んできたSPAC。今回の発表は、SPACが財団設立30周年を迎えることに合わせて発表されたもので、これまでに多くの知見と人脈を得て磨き上げてきた「人」と「技術」を、今後はさらに企業やコミュニティと連携しながら、福祉、観光、人材育成など地域の活性や課題解決に活用していくとしている。
30周年記念の取り組みのスタートとして、毎年ゴールデンウィークにSPACが開催する『ふじのくに⇄せかい演劇祭』を『SHIZUOKAせかい演劇祭』に改称。合わせて、ポルトガル出身の劇作家 / 演出家 / 俳優のティアゴ・ロドリゲス(Tiago Rodrigues) による『〈不可能〉の限りで(As Far As Impossible)』、フランス出身の作家 / 演出家 / 映画監督のカロリーヌ・ギエラ・グェン(Caroline Guiela Nguyen)による『ラクリマ、涙 〜オートクチュールの燦めき〜(LACRIMA)』の日本初上演となる2作品と、東京都出身でSPAC芸術総監督の宮城聰が構成と演出を務める新作『ラーマーヤナ物語(Ramayana)』を上演することが発表された。



また、『SHIZUOKAせかい演劇祭』と並んで、『ふじのくに野外芸術フェスタ』、10周年を迎えるストリートシアターフェス『ストレンジシード静岡』が開催されるゴールデンウィークを「PLAY!ウィーク」と称し、「PLAY!」(遊ぶ / 楽しむ / 学ぶ / 演じる)を合言葉に新緑の静岡を盛り上げることも発表。メイン会場となる駿府城公園を「PLAY!PLAY!PLAY!ガーデン」として、園内で宮城聰×SPACの新作野外劇の上演と、「ストレンジシード静岡」のパフォーマンスを展開する。さらに、静岡の豊かな食体験や、静岡県内でユニークかつ先端的な事業を生み出す企業の協賛によるアクティビティなども予定。幅広い世代が集い楽しむ演劇のテーマパークを目指す。


『SHIZUOKAせかい演劇祭』
4月26日[土]〜5月6日[火•振休]
会場:静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園ほか
[演劇|日本初演]
作・演出:ティアゴ・ロドリゲス
『〈不可能〉の限りで』 As Far As Impossible
製作:コメディ・ドゥ・ジュネーヴ(スイス)
[演劇|日本初演]
作・演出:カロリーヌ・ギエラ・グェン
『ラクリマ、涙 〜オートクチュールの燦めき〜』LACRIMA
製作:ストラスブール国立劇場(フランス)
ーふじのくに野外芸術フェスタ2025ー
[SPAC新作]
構成・演出:宮城聰
『ラーマーヤナ物語』Ramayana
製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター
ストリートシアターフェス
「ストレンジシード静岡 2025」
5月3日[土・祝]ー5月5日[月・祝]
会場:駿府城公園、青葉シンボルロードなど静岡市内
and more…