ちょっと覗くだけで何かと心が躍る、虎ノ門ヒルズ。その「TOKYO NODE」内に、感性を刺激してやまない新スポットが期間限定で誕生している。その名も「MUUUSE(ミューズ)」。芸術の女神の名前をいただくこの特別な場所は、TOKYO NODEとラジオ局のJ-WAVEが共同で開催するミュージックのミュージアムだ。本記事は、今までにないかたちで音楽と出会える没入型音楽体験ミュージアム『MUUUSE: MUSIC MUSEUM~音に触れる、光を聞く。身体が反射する。~』の見どころと楽しみどころをお伝えする潜入レポである。
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映画館の6倍の立体音響
「MUUUSE」は大きく3つの展示エリアに分かれていて、それぞれが「過去」「現在」「未来」を表している。
エントランスをくぐるとそこはまず、「過去」のエリアだ。過去といっても2、3年前じゃない。太古からの「自然の音」の記憶として、氷の粒の音、葉っぱのざわめく音や火のはぜる音etc……が壮大なスケールのムービーとなって繰り広げられる。さすが音楽のミュージアムだけあって、音の臨場感がすごい! この空間では32.2チャンネルという超規模の立体音響が組まれているそう。一般的な映画館が5.1チャンネルなので、単純に考えるとその6倍以上である。
プラネタリウムのような天球型のスクリーンの根元にはビーズクッションが設置されており、寝そべって鑑賞すれば極楽だ。降り注ぐ自然の音を全身に受けていると、冒頭なのにもうめちゃめちゃリラックスしている自分にびっくりである。
展示室の真ん中にある球体に手をかざすと、光が集まり、シーンごとに異なったエフェクトが発生する。例えば幻想的な花が咲いたり、踊る精霊が現れたり……やがてそれは背景の大画面にも反映されて、音と映像の一部になる。自分の手のひらから生まれたモノが空間全体に広がっていくのを見ていると、ちょっと快感。気分は完全に、天地創造中の神である。