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次世代に受け継がれていく難波ベアーズのDNA
松島:話をちょっと戻すんですけど、さっき風間くんが名前を挙げたwanbedというバンドは僕も愛聴していまして。3月に『135』というEPが出たんですけれども、オルタナティブロック / インディロックに、日本の激情ハードコアみたいな地下シーンの尖った感覚だったり、インディエモ〜スクリーモのようなラウドな要素が入ったりというのが、近くて遠かったジャンルを紡いでいくような作風で、懐かしさもあるけど完全に新しいものとしても聴ける。ライブも必ず観に行きたいなと思っています。
松島:あと、難波ベアーズ周辺シーンから出てきた沼というトイポップのデュオがいまして、その『いとまのすいけい』というアルバムも素晴らしかったです。disk unionのDIW PRODUCTSというレーベルから出ていて、僕の大好きなバンド・ラブクライの三沢(洋紀)さんがプロデューサーで、エンジニアに原浩一さんという座組みで作っている4年ぶりの2ndアルバムです。
トイポップとかインディフォークみたいな、ベアーズ的な歌モノの系譜にある作品ではありつつ、リリックや展開、歌い方の節々に、パンキッシュな要素が見え隠れする。わりと長尺の曲の中で、サイケデリックでプログレッシブな展開が複数見られたりして、ずっと聴ける作品だなと思っています。取材させていただいたんですけど、高校時代に一緒に青春パンクのコピーをやっていたころからの仲良しなんだそうで、人柄も強烈に面白い人たちでした。ベアーズは惜しくももうすぐ閉店してしまいますけど、その精神性はやっぱりずっと引き継がれるんだろうなというのを感じました。

風間:難波ベアーズの遺伝子を感じるのは、今年アルバムを出した人で言えば、テレビ大陸音頭もまさにそうですよね。豊田道倫さんがすごい好きだというのも言っていたし。昨年札幌に観に行った『THE JUSTICE 2025』というthe hatch主催のイベントでも、テレビ大陸音頭が出ていて、KK mangaといういまのベアーズの魂みたいなハードコアバンドが出ていたりとか。
松島:KK manga、まさに。めちゃめちゃソリッドで、ちゃんと怖いバンドですよね。カッコいいし大好きです。
風間:そうですね。ちゃんと血が出るライブをしてます。ベアーズの遺伝子がいろんなところにつながってるんだなというのは、ここ半年や1年でけっこう感じましたね。