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【2026年上半期振り返り・音楽編①】Trooper Salute、座布団忍者らインディバンド活況

2026.7.31

#MUSIC

2026年上半期の音楽を、全3回の座談会で振り返る。

鈴木慶一、大森靖子、BiS等についての著作があり、メジャー / インディの垣根を問わずシーンをウォッチする宗像明将、DJとしても活動しインディペンデントな音楽に精通した松島広人(NordOst)、ブラジルなど米欧以外の音楽や国内インディに精通した風間一慶。世代も観測範囲も異なるライター / 評論家3人に、注目したリリースタイトルについて語り合ってもらった。

Trooper Salute、座布団忍者、国内インディバンドの隆盛

—2026年上半期にリリースされた新譜について、みなさんから事前に注目作を挙げていただきましたが、守備範囲の違うみなさんが共通して、国内インディのバンド系のタイトルを挙げていらしたのが印象的でした。

風間:はい。僕はTrooper Saluteの1stアルバム『友達がいました』が、クオリティが抜きん出ていたと思います。日本だけじゃなく海外でも、例えば「Album of the Year」というインディロックのオタクが集まる投票型のサイトがあるんですけど、そこで今年のアルバムの中でユーザースコアが3位になったんですよ。世界のロックの中で。過去に日本の作品では、青葉市子さんが上位になったぐらいなんですね。それくらい世界的にも評価が高い。

風間:また、座布団忍者の『Still, You Dance』も面白かったですね。座布団忍者とほぼ同世代のバンドに雪国がいますが、彼らには残響系が終わったあとの、下北沢BASEMENTBAR系のバンドのような雰囲気があるし、下半期ですが7月にアルバムをリリースしたばかりの二兆円というバンドは、ちょっと京都っぽい、空間現代とかの影響を感じるんです。そういった、2010年代のバンドを見て育った世代が現れています。

風間:国内のインディ的なシーンもずっと見てきた宗像さんは、いまのインディロックのバンドをどう見ていらっしゃいますか?

宗像:風間さんがこのあいだ、座布団忍者のインタビューされてたじゃないですか。それを読んで聴いてみたんですよ。彼らはラテン音楽研究会でしたっけ? というサークルの出身なんですよね。

風間:早稲田大学の中南米研究会ですね。

宗像:はい。20代前半の若者たちが、ラテン音楽も吸収していろんなことをやりながら、インタビューになると尖ったことを言っている。そんなところも含めて面白いなあと思いました。

宗像:私はいま54歳で、渋谷系を直撃した世代なんですよ。私のような、渋谷系的な、古いものでもいろんなものに触れる聴き方をしていた人間からしても、いまのインターネットで全てがフラットになった世代が作るものって、わけのわからない面白い方向に行くなと思って。私たちの世代からは想像がつかない、時代性とか地域性のエディットがされてるんだろうなっていうのは、座布団忍者を聴いてありありと思いましたね。

松島:僕はDJもしているんですけど、昨年の9月にゆるふわギャング主催の『PURE RAVE』という野外レイヴに出演した際に、座布団忍者の存在を知りました。サイケトランスのDJとかラッパーが出てるようなレイヴに、なんでバンドが呼ばれてるんだろう? 名前もかわいい響きで不思議だし、と思って聴いてみたら、インディロックなんだけどリズムワーク等に違和感が含まれていて、面白いと感じました。音楽ももちろん、そういう活動領域も独特で面白いですよね。

風間:彼らとすごく仲が良いwanbedとかもそうなんですけど、日本的なポストロックに加えて、曲の中で例えば急にアフロビートのノリが入ってきたりとか、いろいろな要素を自由に組み換えていくっていうのは、彼らの世代に共通していると思いますね。

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