舞台『NORA』が、11月にWOWOWで放送・配信される。
同作は、ヘンリック・イプセンによる近代劇の名作『人形の家』を、現代のスマートフォン中心の生活へと移し替えた作品。1879年に発表された『人形の家』では、妻や母の役割から離れ、ひとりの人間として生きようとするノラの姿が描かれていた。『NORA』では、他人の目を意識するデジタル空間での自分と生身の自分、そして人生の選択を大胆に描き出す。
演出を手掛けたのは、ヨーロッパで注目を集めるティモフェイ・クリャービン。舞台上に登場人物たちのスマートフォンでの会話画面を投影し、情報社会におけるコミュニケーションのすれ違いや関係のほころび、本音と建て前を浮き彫りにする。
主人公のノラを演じるのは黒木華。ノラの夫であるヘルメル役を勝地涼、ノラの友人・クリスティーン役を瀧内公美、ノラを追い詰めるクログスタ役を鈴木浩介が演じるほか、石村みか、今井公平、越後静月、大滝樹、小幡貴史、木山廉彬、中野風音らが出演している。
黒木は同作について、「この作品の大きな特徴は、舞台上に携帯電話でのやり取りが映し出されることです。文字の打ち込みやその操作の全てを、実際に役者がリアルタイムで行っています。情報量が多いため、劇場では“どこを追ったらいいのか”という部分もあるかと思いますが、映像になることで、どのような感覚で見ていただけるのか、とても楽しみですし、細かいところまで多面的に見ていただけたら嬉しいです」と語っている。
番組では、7月22日に東京芸術劇場 プレイハウスで行われた公演の模様に加え、黒木が同作の魅力や映像化について語る独占インタビューもあわせて放送・配信される予定だ。
舞台『NORA』

■放送・配信日:2026年11月WOWOW放送‧配信予定
■スタッフ・キャスト
原作:ヘンリック・イプセン『人形の家』
演出:ティモフェイ・クリャービン
出演:黒木華 勝地涼 瀧内公美 鈴木浩介 ほか
■収録⽇:2026年7月22日
■収録場所:東京芸術劇場 プレイハウス
<ストーリー>
主人公・ノラ(黒木華)は夫・ヘルメル(勝地涼)と仲睦まじく暮らしていた。献身的に家族と夫を支えるノラと「可愛いわが妻」と優しく妻を扱うヘルメルの間には子供もいて、誰から見ても理想的な生活を送っていた。クリスマスを迎えたある日、年明けから銀行の頭取として着任予定のヘルメルの元に彼の古くからの友人であるクログスタ(鈴木浩介)から着信があった。ヘルメルの部下でもあるクログスタは、周りからの評判が悪く、ヘルメルの頭取就任とともに解雇される運命にあった。代わりにクログスタのポジションに就くのはノラの友人でクリスティーン(瀧内公美)だった。