1月19日(金)より公開される映画『ジャンプ、ダーリン』の90秒予告と著名人からの応援コメントが解禁された。
同作は、『ロサンゼルス・ゲイ・レズビアン映画祭』の審査員大賞をはじめ、『ニューヨークLGBTQ+映画祭』『トロントLGBT映画祭』など、多数のLGBTQ+映画祭で受賞、ノミネートを果たした、カナダのヒューマンドラマ。片田舎で暮らす祖母・マーガレットと、久しぶりに祖母に会いに来たドラァグクイーンの孫・ラッセルの関係を描く。
人気コメディドラマ『メアリー・タイラー・ムーア・ショー』への出演で知られ、エミー賞の常連俳優だったオスカー女優のクロリス・リーチマンが、生前に「老い」を等身大の姿で表現した同作。監督を務めたのは、これまでに『Chest of Doors(原題)』など数々の短編映画を制作し、これが初の長編映画となったフィル・コンネル。主演を務めたのは、初の長編映画出演作ながら本作で多数の賞を受賞したトーマス・デュプレシ。そのほか、リンダ・キャッシュ、ジェイン・イーストウッド、タイノミ・バンクスなど、カナダを中心に活動する俳優たちが出演している。
解禁された90秒予告では、ラッセルと祖母のマーガレットの共同生活の様子や、徐々にドラァグクイーンの世界へ足を踏み入れていくラッセルの姿が映し出されている。
また、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダや、ライターのISO、映画 / 音楽パーソナリティの奥浜レイラからの応援コメント、コンネル監督と主演を務めたデュプレシからのコメントも到着した。
私は“老婆”を扱った映画が大好きです。洋の東西を問わず沢山の作品を鑑賞してきました。肌に刻まれた皺の一つ一つに、白髪の一本一本に、えも言われぬ憧れのような感情を抱きます。若い頃から抱いていたその憧憬は、“女性”というものをエクストリームに表現する、ドラァグクイーンという今の生業にも通じているんだと思います。
ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)
年老いた祖母と若いドラァグクイーンの孫が描く心の交差は、どんな軌跡を描くのか。
クロリス・リーチマンの気高く優雅なスワン・ソング。
ISO(ライター)
逃れてきた孫と、逃れたい祖母の聖域のような関係に心がゆれる。登場人物の誰一人として主人公がゲイであることを好奇の目で見ないこの映画のような世界が、国を超えて広がることを切に願う。
新星トーマス・デュプレシの大胆不敵なドラァグ・パフォーマンスも見所です。
暗いバーのフロアも祖母の家も、その人がその人のままでいられる開かれたシェルターとして心ある人間が形作っていったのだという、場所に宿る息吹を感じて目頭が熱くなる。
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
主人公を生かす音楽もリアルで、いきいきとしたパフォーマンスから目が離せなかった。人生を自分自身で選びとる姿はこんなにも力強い。
『ジャンプ、ダーリン』は、世代を超えた愛とインスピレーション―自分の愛する人の静かなる知恵が、道を見つける助けとなる―ことを描いています。この作品が日本で公開されることに興奮が収まりません。この小さな、クィアなカナダのラブストーリーを、日本の観客のみなさんへと届けてくれるライツキューブにとても感謝しています。どうぞお楽しみください!
フィル・コンネル(監督)
ラッセルのような複雑なキャラクターに命を吹き込み、ドラァグの芸術性に没頭するチャンスは、私が俳優としてずっと求めていた挑戦でした。日本の観客の皆さん、特にLGBTQ+のコミュニティーの皆さんに、私たちがこの作品を作ったときと同じように、この作品を見て楽しんでいただけたらと思います。夢を追い求め、愛する人を大切にするきっかけとなる映画になっていたらと思います。
トーマス・デュプレシ(ラッセル役)
『ジャンプ、ダーリン』
出演:トーマス・デュプレシ、クロリス・リーチマン
リンダ・キャッシュ、ジェイン・イーストウッド、タイノミ・バンクス
2020 年/カナダ/カラー/シネスコ/5.1ch/90 分/英語/原題:Jump, Darling/字幕制作:TOKYO CALLING/
配給:ライツキューブ
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【STORY】
俳優からドラァグクイーンへと転身したラッセルは、ボーイフレンドと別れたばかり。無一文、帰る家もない彼は、祖母のマーガレットのもとに身を寄せる。マーガレットは自分の衰えを自覚しつつも、地元の老人ホームへの入居を拒み続けていた。ラッセルは祖母のためにも、しばらく生活を共にすることに。一緒に過ごす時間のなかで、2 人が辿り着いた道とは―。