グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
6月17日は、「絶滅メディア博物館」の館長・川井拓也さんが登場。CDやレコードなどの音楽メディアの歴史や、キュレーションのこだわり、お気に入りの「絶滅メディア」について伺いました。
INDEX
CDやカセットで辿る音楽メディアの歴史
タカノ(MC):先週「絶滅メディア博物館」に行ってきたんですが、あの時ああだったなみたいに色々と思い出しました。
川井:「絶滅メディア博物館」では、カセットテープやMD、8トラック、6ミリカセットなどの絶滅に瀕しているメディアを集めています。プラス、ビデオカメラやオーディオプレーヤーなどの再生機器を含めた1500点ほどを展示していまして、全てを触っていただけるようになっています。
Celeina(MC):実際に触れることで思い出にアクセスできますよね。
タカノ:今日はスタジオにもアイテムをお持ちいただいています。
川井:J-WAVEは音楽好きの方が多いと思うので、CDやカセットテープなど音楽メディアの歴史を辿れるものを持ってきました。
タカノ:MDだ! すごく久しぶりに見ました。
川井:カセットは余白にラベルが書けるんですけど、MDは細すぎてラベルが書きづらいんですよね。MDは家にある方も多いと思うんですが、これはどうですか?
タカノ:大きいカセットテープみたいですけど……。
川井:エルカセットという、6ミリテープをカセット状にしたものです。カセットはメタルテープが生まれるまでは会話を録音するためのもので、音楽用ではなかったんです。音質も良くなかったので、オープンリールをカセット状にしようとしていたら、メタルテープが誕生して衰退してしまったんですよ。
タカノ:カセットテープよりも大きいですが、ビデオテープよりは小さいサイズ感です。
Celeina:ぱっと見、映像が入っているのかなと思いました。
川井:オーディオの歴史は面白くて、例えばこちらは8トラックという1本のテープの中に8本トラックを収めたものです。曲を選ぶこともできたので、バスのアナウンスに使われたりもしていたんです。
タカノ:改めて見てみると、ファミリーコンピューターのカセット2個分くらいのサイズで大きめですよね。
川井:そう。8トラックはエンドレステープなので、早送りや巻き戻しができなくて、再生か一時停止しかできないんですよ。
Celeina:それぞれ特徴があるんですね。