グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
3月25日は半蔵門にある花屋とワインバー「sukima」のオーナー、三谷眞也さんが登場。古民家をリノベーションして「sukima」を開いたきっかけや、花とワインを織り交ぜた空間になるまでの過程などについて伺いました。
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半蔵門の隙間にある古民家「sukima」
Celeina(MC):お店の名前が「sukima」ということなんですが、こちらの由来を教えてください。
三谷:ちょっと安直なんですけど、ビルとビルの隙間にあるちっちゃい古民家なので「sukima」という名前をつけました。
サッシャ(MC):半蔵門というと某放送局の近くですね?
三谷:そうですね(笑)。
サッシャ:いつからやられているんですか?
三谷:ちょうど2年前にオープンしました。
サッシャ:建物は古いんですよね?
三谷:建物はもう築70年以上ですね。
Celeina:リノベーションして使い続けているんですか?
三谷:そうです。
Celeina:その古民家はどうやって見つけたんですか?
三谷:僕が住んでいた物件だったんですよ。
サッシャ:住んでいらっしゃったんですか?
三谷:住んでいました。元々は親族の持ち物だったんですけれども、そこから自分でリノベーションして8年ぐらい住んでいて。そこからこのお店を始めました。
Celeina:ご自身でリノベーションということですが、そのノウハウは持っていたんですか?
三谷:そうなんです。内装設計をずっと仕事にしているので。
Celeina:これはこれは。
サッシャ:せっかくだから自分でやろうか、と。
三谷:DIYで住めるようにするところから始めて、お店にするにあたって、またフルリノベーションしました。
サッシャ:どうしてお店にしようとしたんですか?
三谷:半蔵門のあたりって意外と人が住んでいるんですよ。でも僕はあんまり住民の方と交流することがなかったので、何か関わりを持ちたいなって思いがあって。あとは自分が独立した時から、何かお店も持ちたいなとずっと思っていたんです。
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大人になって気付いた、花のある空間の魅力
Celeina:具体的に、何屋さんをやろうかなというのは決まっていたんですか?
三谷:全く決まってなかったです。コーヒー屋さんやろうかな、服屋さんやろうかなとか色々考えていたんですけど、行き着いた先はお花でしたね。
サッシャ:なぜ花に?
三谷:自分が小さいときから植物に触れる機会はあったんですけれども、大人になってから初めて、お花のある空間ってすごくいいなと思って。
サッシャ:コロナ禍でそう感じた人も多かったんじゃないですかね。
Celeina:確かに。
三谷:お花がある空間を自分のデザインにも何か引っ張れないかなと思って、お花の仕事も副業としてやっています。
Celeina:お店を開く前に、お花の勉強をされていたということですか?
三谷:そうなんです。ホテルで婚礼の装花をやっていました。
Celeina:めっちゃ大変そう。
三谷:めちゃくちゃ大変でした。平日は設計事務所、土日はホテルに通って装花を学んでいました。
Celeina:大忙しですね。
サッシャ:凄いなと思うのは、デザイナーとして独り立ちしているのに、また誰かに教えを請うわけですよね。怒られたり、学んだりしなきゃいけないじゃないですか。大人になってからって、なかなかしんどいですよ。
三谷:そうですね。歯を食いしばってやりましたね。
サッシャ:素晴らしい。大人になってもそういうことができるだけで、大成功ですよ。
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苔を混ぜた和洋折衷のフラワーアレンジメント
Celeina:今日はスタジオにもお花をお持ちいただいています。
サッシャ:綺麗!
三谷:これは蕾と花をどうやって表現していこうかって考えて作っていたフラワーアレンジメントです。
Celeina:洋の中に和が入っていて、和洋折衷の印象を受けます。これは三谷さんのオリジナルなんですか?
三谷:そうです。苔を混ぜたりしていて和の雰囲気を出しているんです。
サッシャ:苔なんですね。このお花はなんですか?
三谷:これはチューリップですね。あとはフリージア、デルフィニウムとか。
サッシャ:お花の名前も全部覚えたんですね。
三谷:覚えましたよ。最初は全然分からなかったです。
サッシャ:そういう努力の甲斐があってお店に繋がったんですね。
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「sukima」ではワインと花のマリアージュを楽しめる
サッシャ:お店はお花だけじゃないんですよね。
三谷:そうです。ワインもやっています。内装設計をレストラン専門でやっていたので、ソムリエさんとかバーテンダーさんに会う機会がすごく多かったんです。そこからどんどんワインの魅力にはまっていって。
サッシャ:ワインも勉強したんですか?
三谷:しました。今も勉強中です。
サッシャ:ソムリエとは違うんですか?
三谷:ソムリエさん程は知識がないので、試飲会に行ってどんな味かを確認しながら決めています。
サッシャ:ワインの味って何かに例えるじゃないですか。それもできなきゃいけない?
三谷:そうです。地名と品種はもちろんなんですけど、お客様にどういった味がするかを伝えなきゃいけないんです。なので、飲みたいなって思わせる言葉が必要だなと思って、今も勉強しています。
サッシャ:自分がいいと思っても、それを相手に伝えられなくちゃいけないわけですよね。
Celeina:ワインって香りも大事じゃないですか。お花も香りがあって、繋がっているような気もするんですけど。
三谷:店内はお花の香りがするので、それをお酒のつまみに飲んでいただいて。
Celeina:お花の香りをワインのつまみに。
サッシャ:ありそうでないコンセプトのような気もしますね。
三谷:世界にあるにはあります。そういった先駆者のお店から、僕も勉強したので。
サッシャ:でもあんまり聞かないですよね。どんなお店にしたいとか、今後の目標とかありますか?
三谷:お花とワインだけじゃなくて、レストランとか、そんなお店を違う店舗として持てたらいいなっていうのは今後の展望としてあります。
サッシャ:贅沢な空間だね。古民家も再利用してね。ちょっと行きたくなってきましたね。
Celeina:それではここで1曲お送りしましょう。三谷さんにこの時間にみんなで聴きたい曲を選曲いただきました。選曲理由からお願いします。
三谷:選曲理由は、僕が花束を束ねるときによく聴くからなんです。最初はフェスで聴いて好きになったんですけれども、そこから花を束ねるときはこれっていう曲になりました。羊文学で”マヨイガ(with蓮沼執太フィル)”。
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花のために早起きをする毎日
Celeina:スタジオにお持ちいただいたフラワーアレンジメントがすごく土の香りがして、植物を置いているという感覚がありますよね。
サッシャ:水とかスポンジだけじゃなくて、土も入っているんですか?
三谷:ちょっとだけ表面に土が入っています。
サッシャ:持って帰りたい。これって買えるんですか?
三谷:買えます。
Celeina:お店ではどういった方がオーダーされるんですか?
三谷:祝い花だったり、お誕生日用だったりとかで依頼を受けることが多いですね。
サッシャ:こういうの貰ったらどうですか?
Celeina:もう飛び上がりますよ(笑)。私もお家にお花を飾るようにしていて、今は桜の切り花を飾ってお花見スポットを作ったんですよ。お二人はどうですか?
サッシャ:僕はいいよ(笑)。三谷さんは?
三谷:お店にはもちろんたくさんお花があるんですけど、そこで弱ってきたお花を持ち帰ることはありますね。
Celeina:いいですね。最後にお家で可愛がってあげてね。
サッシャ:さっき曲の間でいい質問をしていましたよね。
Celeina:そうそう。お花屋さんって朝がめちゃくちゃ早いって聞いたことがあるんですけど、何時に起きるんですか?
三谷:僕は3時に起きます。
サッシャ:市場がそれだけ早いということ?
三谷:はい、市場が早いですね。4時になると人がたくさんいます。
サッシャ:そんなに早い理由ってあるんですか?
三谷:その時間に買わないと、お花がないんですよね。
Celeina:早い者勝ちってこと?
三谷:そうですね。
Celeina:マグロみたい。
サッシャ:眠いでしょ。
三谷:眠いですね(笑)。
サッシャ:体調には気をつけてくださいね。
Celeina:今日三谷さんのお話を聞いていたら、お花を買いたくなっちゃったから、桜に合うお花を買って帰ろうかな。
サッシャ:終わってからも売っているといいね。
Celeina:確かに、急いで帰ります。さあ「FIST BUMP」、グータッチでつなぐ友達の輪ということでお友達をご紹介してもらっていますけれども、三谷さんはどんなお友達をご紹介してくださいますか。
三谷:うちのワインの仕入れ先の担当者さんを紹介したいなと思います。小林春美さんになります。
サッシャ:一言で言うとどんな方ですか?
三谷:ワイン好きの食いしん坊。
サッシャ:楽しみしかないですね。
Celeina:ありがとうございます。明日は小林春美さんをお迎えします。「FIST BUMP」、今日は半蔵門にあるお花とワインのお店「sukima」の三谷眞也さんをお迎えしました。ありがとうございました。
三谷:ありがとうございました。
GRAND MARQUEE
J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann