10月2日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開される映画『レズビアン・スペース・プリンセス』(原題:LESBIAN SPACE PRINCESS)の本予告編、新場面写真10点が解禁された。
同作は、クィアな物語を描いてきたリーラ・ヴァーギースと、『トーク・トゥ・ミー』などA24作品への参加経験を持つアニメーターのエマ・ハフ・ホブスが監督・脚本を務めた、カオスな宇宙を舞台に繰り広げられるクィアなSFコメディアドベンチャー。2人にとって初の長編作品でありながら、『第75回ベルリン国際映画祭』でLGBTQ+をテーマにした映画に贈られるテディ賞の最優秀作品賞を受賞し、パノラマ部門観客賞でも第2位を獲得している。
物語の舞台は、レズビアンが治める惑星クリトポリス。内気なプリンセスのサイラは、23歳の誕生日に賞金稼ぎのガールフレンド・キキに「愛が重すぎる」とフラれてしまう。ショックを受けていたサイラだが、かつて宇宙最強を誇ったストレート・ホワイト・メイリエンズから脅迫電話を受け、キキが誘拐されたことを知る。元カノを救うために残された時間は24時間。キキとの交換条件として提示された伝説の武器「ラブリュス」を目指し、サイラはパリピの惑星「Sクラブ17」へ向かうという宇宙を巡る大冒険へと出発する。
声の出演には、シャバナ・アゼース、バーニー・バン・ティエル、ジェマ・チュア=トラン、リチャード・ロクスバーグ、コメディトリオのアンティ・ドナらが名を連ねている。



解禁された本予告編では、サイラとキキの出会いをはじめとする2人の思い出が、サイラお手製のスクラップアルバムを通して映し出される。さらに、女性器を思わせる奇妙なキャラクターが踊る姿や、ピンク色のスライムのような謎の物体に足を刺され転倒するサイラなど、シュールで予測不能な場面も登場している。


あわせて、著名人からのコメントも解禁された。ライターのISO、アニメーションジャーナリストの数土直志、ジャーナリストの竹田ダニエル、アニメーション作家・映画監督の久野遥子、クリエイターの松澤海優がオピニオンコメントを寄せている。
ISO(ライター) コメント
レズビアン・スペース・プリンセス!監督がシャワー中に突如ひらめいたという最高のタイトルにまったく負けない面白さ。下品で毒っ気もありつつ、クィアパーソンが楽しく安心して笑えるこんなコメディがほしかった。マイノリティとマジョリティ、現実の力関係を反転させた架空の世界に備わった切実さも身に染みる。さて、我々もそろそろ古のマッチョ宇宙から抜け出しても良い頃だ。
数土直志(アニメーションジャーナリスト) コメント
ジェンダーも恋愛もボーダーを軽やかに飛び越えて、縦横無尽に繰り広げる。
ロマンスなのか、冒険なのか、ジュークなのか、社会批評なのか。
全てがてんこ盛り、何もかも魅力いっぱいで、最初から最後まで目が離せません
竹田ダニエル(ジャーナリスト) コメント
タイトルの通り、レズビアンのプリンセスが宇宙を駆け回る!
どういうこと?という疑問が即吹っ飛ぶほど、ユーモアが炸裂しすぎて笑いまくり!
それなのに、気づけば恋愛への依存や自己肯定感の低さ、そして自分を愛することについて考えてしまう。宇宙一ークレイジーで、宇宙一チャーミングなセルフラブ映画。
久野遥子(アニメーション作家・映画監督) コメント
広い宇宙に女のエゴと皮肉と真心が駆け巡る!
「少女革命ウテナ」の直球且つ下品なパロディに笑いました。だけどギャグを隠れ蓑にしつつ、自分だけの力で自分の中の武器を取り出すなんてメッセージ、強いエールで嬉しいです。
松澤海優(クリエイター) コメント
「レズビアンのプリンセスが元カノを救いに宇宙へ」って、もう設定から最高(笑)。そして想像以上にぶっ飛んでいました(笑)。
クィアを描く作品というと、偏見や生きづらさが物語の中心になることも多いけれど、この作品では、レズビアンの女の子たちが普通に恋をして、振られて、ダメな元カノに振り回されて、冒険をする。私自身レズビアンであることを公表して発信していますが、「特別な物語」ではなく、一人の女の子の恋や成長の物語として明るく楽しめたことが嬉しかったです。
失礼なロケットや、“ストレート・ホワイト・メイリエンズ”まで(笑)。よくある偏見をブラックジョークに変えて笑い飛ばしながら、彼らが少しずつ理解を深める姿には、自分の経験とも重なる部分があって面白かったです。
そして何より、「元カノを救うための大冒険」だと思っていたのに、本当に救われていくのはサイラ自身。誰かに愛されることを求める前に、まず自分が自分を愛すること。カオスでゲラゲラ笑えるのに、最後にはちゃんと大切なことが残る。くだらなくて、でもすごく優しい映画でした。
映画『レズビアン・スペース・プリンセス』

2026年10月2日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開
【CAST・STAFF】
監督・脚本: リーラ・ヴァーギース エマ・ハフ・ホブス
プロデューサー:トム・フィリップス
2025 年/オーストラリア/英語/87 分/16:9/5.1ch/原題:LESBIAN SPACE PRINCESS/G/日本語字幕:大沢晴美/配給:ライツキューブ
<STORY>
惑星クリトポリス――そこはレズビアンが治める星。
数千年にわたり、伝説の武器〈ラブリュス〉を呼び出す力を持つ“クリトピアン”の一族が統治してきた。
しかし、内気なプリンセス・サイラだけは、どうしてもその力を使うことができない。
23歳の誕生日。
賞金稼ぎのガールフレンド・キキから、「愛が重すぎる」と突然フラれてしまう。
必死に説得を試みるも、キキは新たな冒険の旅へ出てしまう。
ショックのあまり部屋に閉じこもり、泣きじゃくるサイラ。
ある日突然、かつて宇宙最強を誇った“ストレート・ホワイト・メイリエンズ”から脅迫の電話が。
キキを救いたければ、宇宙一危険な惑星まで〈ラブリュス〉を持って来い――。
元カノを救うため、残された時間は24時間。
サイラはネット掲示板の怪しげな情報を頼りに、自分の内に眠る〈ラブリュス〉を解放するため、パリピの惑星“Sクラブ17”を目指すことに。
壊れかけの宇宙船、そして道中で出会ったミュージシャン志望のウィローとともに、いざ、銀河を巡る大冒険へ―!