文芸誌『新潮』2026年9月号が8月6日(木)に発売された。
今回の同誌の特集は「令和演劇ニューウェーブ」。過去10年の間に頭角を現した劇作家・演出家、さらには批評家や観客の視線も重ねつつ、演劇の真価と現在地を多角的に紹介していく内容となっている。
同誌では、第70回岸田國士戯曲賞を受賞した大石恵美(ダダルズ)と岡田利規(チェルフィッチュ)、蓮見翔(ダウ90000)と野田秀樹(NODA・MAP)による対談を実施。さらに安藤奎(劇団アンパサンド)、池田亮(ゆうめい)、石黒麻衣(劇団普通)ら15人による「私はなぜ演劇を選んだか」をテーマにしたエッセイが掲載されているほか、角田光代らが特別寄稿をしている。
新潮 2026年9月号

発売日 2026/08/06
JANコード 4912049010963
定価 1,200円(税込)
■■ 特集 令和演劇ニューウェーブ ■■
【対談】
◆百年後も上演される戯曲を書く/岡田利規(チェルフィッチュ)×大石恵美(ダダルズ)
強力な形式を作り、変化を怖れない。現代口語演劇の向こうを見据え、異才二人が直球を交わしあう。
◆演劇をまた流行らせるために/野田秀樹(NODA・MAP)×蓮見 翔(ダウ90000)
笑いを扱う芝居の課題とポテンシャル。時代の寵児たちが世代を超えて画策する、未来の劇場体験!
【エッセイ】
私はなぜ演劇を選んだか
◆演劇では食べていけない/安藤 奎(劇団アンパサンド)
◆「食らった」から/池田 亮(ゆうめい)
◆予期/石黒麻衣(劇団普通)
◆ゾンビたちの眼差し/伊藤全記(7度)
◆不在への対抗策/尾崎優人(優しい劇団)
◆戯曲さえあれば/カゲヤマ気象台(円盤に乗る派)
◆私は歯になる/笠木 泉(スヌーヌー)
◆鼻ピアス/金山寿甲(東葛スポーツ)
◆縁/金子鈴幸(コンプソンズ)
◆10人で劇団をやること/こんにち博士(南極)
◆極私的な愛について/額田大志(ヌトミック)
◆約束のおもしろ/松原俊太郎(草)
◆演劇はウザかった/宮崎玲奈(ムニ)
◆喧噪の中の言葉たち/メグ忍者(オル太)
◆身体ひとつあればできたから/山田由梨(贅沢貧乏)
【特別寄稿】
◆私はただのファンですが/角田光代
◆めぐりめぐる人生、演劇と私/間宮改衣
◆「世界の演劇」の十年/相馬千秋
【評論】
◆問い直される「演劇の条件」──現代日本演劇の十年を考える/山崎健太
【創作】
◆0【ラブ】/町屋良平
夫に頼まれ、テニススクールの学生コーチと脳内恋愛する私。ライン際に鋭く放った、ほんとうのリアリティ。
◆ビンゴ!(後篇・170枚)/鈴木結生
友基とJLbジョンの間で揺れる編美の心。扉野遠美の連作小説の秘密が明かされ、もうひとつの物語が動き出す。
【詩】
◆記憶の遠景/松浦寿輝
過去と現在を往還し、想念は綴られゆく。『全詩集』刊行から二年。点描のように結晶した、新たな言語表現。
【連載小説】
◆幻の熱帯雨林(第2回)/多和田葉子
【連作】
◆からの旅 6(下・完)/小山田浩子
【追悼 庄司 薫】
◆われら、「一中崩れ」の面々/塩野七生
【連載評論】
◆未来の身体(第2回)親になる 2/伊藤亜紗
【連載対談】
◆教室で読む文学(第7回)梶井基次郎「檸檬」/池澤夏樹×田口耕平
【リレーコラム 街の気分と思考】
◆高級化粧水を買ってからの話/中西智佐乃
◆東京の中で好きな場所/永山祐子
【新潮】
◆僕の父親はぶつかりおじさんだった/こがわゆうじろう
◆呼吸するように、つくる──出光真子の映像世界にであう/田坂博子
◆宇宙の匂い/堀 静香
【書評委員による 私の書棚の現在地】
◆鞆の津ミュージアム 編『堀尾 聡 切り絵の世界』、和田 萌『祖父のあつめたメキシコ』/小山田浩子
◆B・S・ジョンソン『不運な奴ら』(若島 正 訳)、蓮見 翔『ロマンス』/鈴木結生
【本】
◆長嶋 有『七、八月のストローク』/有賀末来
◆柄谷行人『私の謎 柄谷行人回想録』(聞き手・滝沢文那)/國分功一郎
◆仁科 斂『丹心/まごころ』/古川真人
【連載小説】
◆その後の桜(第8回)/村田喜代子
◆痴れ者(第9回)/上田岳弘
◆山吹散るか ほろほろと(第13回・完)/辻原 登
◆マイネームイズフューチャー(第14回)/千葉雅也
【連載コラム】
◆うたと夢の出会う場所(第7回)/大森静佳
◆光源の旅(第7回)/石川直樹
【連載評論】
◆独りの椅子──石垣りんのために(第24回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第131回)/大澤信亮