『第81回ゴールデングローブ賞』のノミネート作品が、日本時間12月11日(月)に発表された。
最多ノミネートになったのは、グレタ・ガーウィグ監督作『バービー』。バービー人形の世界を実写化した同作は、ミュージカル / コメディ部門の作品賞など7部門9ノミネートとなった。バービーを演じたマーゴット・ロビーと、ケンを演じたライアン・ゴズリングは、それぞれ主演女優賞と助演男優賞の候補となった。
また、「原爆の父」と呼ばれた米理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた、クリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』はドラマ部門の作品賞、監督賞、脚本賞などにノミネート。オッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィーが主演男優賞、エミリー・ブラントが助演女優賞の候補となり、8部門でノミネートされた。
今回から新設された興行成績1億5,000万ドル以上の大ヒット映画から選出される興行成績賞には、『バービー』『オッペンハイマー』のほか、トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』やテイラー・スウィフトのコンサート映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』などがノミネートされた。
日本からはアニメ映画賞に宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』と新海誠監督作『すずめの戸締まり』が候補入り。『君たちはどう生きるか』からは劇中音楽に携わった久石譲が作曲賞にもノミネートされている。また、日米合作の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、アニメ映画賞、興行成績賞、主題歌賞の3部門にノミネートされた。
ゴールデングローブ賞は、「アカデミー賞の前哨戦」として位置づけられるアメリカのビッグアワード。授賞式は現地時間1月7日(日)に開催される。
第81回ゴールデングローブ賞ノミネーション(映画部門)
監督賞
ブラッドリー・クーパー「マエストロ:その音楽と愛と」
セリーヌ・ソン「Past Lives(原題)」
クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」
グレタ・ガーウィグ「バービー」
マーティン・スコセッシ「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
ヨルゴス・ランティモス「哀れなるものたち」
アニメ映画賞
「君たちはどう生きるか」
「マイ・エレメント」
「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
「すずめの戸締まり」
「ウィッシュ」
作品賞(ドラマ部門)
「Anatomy of a Fall(英題)」
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
「Past Lives」
「The Zone of Interest(原題)」
「マエストロ:その音楽と愛と」
「オッペンハイマー」
作品賞(ミュージカル / コメディ部門)
「AIR/エア」
「American Fiction(原題)」
「バービー」
「The Holdovers(原題)」
「May December(原題)」
「哀れなるものたち」
非英語映画賞
「Anatomy of a Fall」
「枯れ葉」
「Io capitano(原題)」
「Past Lives」
「雪山の絆」
「The Zone of Interest」
作曲賞
「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」(ダニエル・ペンバートン)
「哀れなるものたち」(Jerskin Fendrix)
「君たちはどう生きるか」(久石譲)
「オッペンハイマー」(ルドウィグ・ゴランソン)
「The Zone of Interest」(Mica Levi)
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(ロビー・ロバートソン)
主題歌賞
Addicted to Romance「She Came to Me(原題)」
Dance the Night「バービー」
I’m Just Ken「バービー」
Peaches「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
Road to Freedom「ラスティン:ワシントンの『あの日』を作った男」
What Was I Made For?「バービー」
主演女優賞(ドラマ部門)
アネット・ベニング「ナイアド ~その決意は海を越える~」
ケイリー・スピーニー「Priscilla(原題)」
キャリー・マリガン「マエストロ:その音楽と愛と」
グレタ・リー「Past Lives」
リリー・グラッドストーン「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
ザンドラ・ヒュラー「Anatomy of a Fall」
主演女優賞(ミュージカル / コメディ部門)
アルマ・ポウスティ「枯れ葉」
エマ・ストーン「哀れなるものたち」
ファンテイジア・バリーノ「カラーパープル」
ジェニファー・ローレンス「マディのおしごと 恋の手ほどき始めます」
マーゴット・ロビー「バービー」
ナタリー・ポートマン「May December」
助演女優賞
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ「The Holdovers」
ダニエル・ブルックス「カラーパープル」
エミリー・ブラント「オッペンハイマー」
ジョディ・フォスター「ナイアド ~その決意は海を越える~」
ジュリアン・ムーア「May December」
ロザムンド・パイク「Saltburn」
主演男優賞(ドラマ部門)
アンドリュー・スコット「異人たち」
バリー・コーガン「Saltburn」
ブラッドリー・クーパー「マエストロ:その音楽と愛と」
キリアン・マーフィー「オッペンハイマー」
コールマン・ドミンゴ「ラスティン:ワシントンの『あの日』を作った男」
レオナルド・ディカプリオ「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
主演男優賞(ミュージカル / コメディ部門)
ジェフリー・ライト「American Fiction」
ホアキン・フェニックス「ボーはおそれている」
マット・デイモン「AIR/エア」
ニコラス・ケイジ「Dream Scenario(原題)」
ポール・ジアマッティ「The Holdovers」
ティモシー・シャラメ「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」
助演男優賞
チャールズ・メルトン「May December」
マーク・ラファロ「哀れなるものたち」
ロバート・デ・ニーロ「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
ロバート・ダウニー・Jr.「オッペンハイマー」
ライアン・ゴズリング「バービー」
ウィレム・デフォー「哀れなるものたち」
脚本賞
「Anatomy of a Fall」(ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ)
「バービー」(グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック)
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(エリック・ロス、マーティン・スコセッシ)
「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン)
「Past Lives」(セリーヌ・ソン)
「哀れなるものたち」(トニー・マクナマラ)
興行成績賞
「バービー」
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」
「ジョン・ウィック:コンセクエンス」
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」
「オッペンハイマー」
「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」
「テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR」
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」