国際芸術祭『あいち2025』の芸術監督を、アラブ首長国連邦出身のフール・アル・カシミ(シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター、国際ビエンナーレ協会(IBA)会長)が務める。
2010年から開催されてきた『あいちトリエンナーレ』を引き継いで、昨年新たな芸術祭としてスタートした国際芸術祭『あいち』。『あいちトリエンナーレ』を含め、同国際芸術祭の芸術監督を海外から招くのはフール・アル・カシミが初となる。
フール・アル・カシミは、アラブ首長国連邦をはじめ、中東や世界中のアートを繋ぐ支援者として、2009年にシャルジャ美術財団を設立し、現在は理事長兼ディレクターを務めている。新たな試みやイノベーションの支援に力を入れており、国際巡回展をはじめ、レジデンスプログラムやコミッションワーク、制作助成、パフォーマンスや映画のフェスティバル、建築物の調査や保存、幅広い年齢層に向けた教育プログラムまで、同財団の活動領域を広げてきた。
【フール・アル・カシミのコメント】
この度、国際芸術祭「あいち2025」の芸術監督に就任し、大変嬉しく光栄に思います。私は、日本の言語や文化、アーティストやキュレーターとの交流などを通して、日本と長く関わってきました。今回の機会に感謝すると共に、より多くの専門家とより一層愛知について学び、地元のアーティストやコミュニティと密接に連携しながら、意義ある展覧会及びプロジェクトを生み出すことを目指します。
シャルジャ・ビエンナーレや他のビエンナーレでの20年間に及ぶ経験と、国際ビエンナーレ協会の会長としての立場からも、国際芸術祭「あいち」の知名度を向上させ、世界中の多様なパートナーとコラボレーションできることを楽しみにしています。