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MANAKANAインタビュー CHAIを解散して溢れ出た「今やりたいこと」

2024.12.13

Dyson OnTrac™ヘッドホン

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欧米メディアから高い評価を受けて各国の大型フェスに出演するなど、世界的な活躍を見せていたバンド・CHAIの解散から約7か月。当時から「ライブハウスに限らず、もっといろんな場所で音楽が鳴ってほしい」などと語っていた、双子であるフロントマン・MANAとギタリスト・KANAは現在、ヒーリングアーティスト「MANAKANA」として美容室や公園、音楽以外のイベントなど、さまざまな場所でライブ活動を行っている。さらにMANAはキャラクター「おもちいず」を立ち上げて、2025年1月には地元・名古屋にて初の展示会を開催予定。KANAはヨガインストラクターの資格を取得し、『健康ビームフェス』を主催するなど、活動の幅を広げながら人間の心、生き方や社会、地球にまつわるメッセージを発信し続けている。

惜しまれつつ解散したCHAIの2人が「今やりたいこと」とは何なのか。「社会課題を技術で解決する」ダイソン社が、ノイズの多い社会で自分が本当にやりたいことに向き合うときに頼りになるアイテムとして開発したヘッドフォン「Dyson OnTracヘッドホン」を身につけながら、2人の現在の心境を語ってもらった。

CHAIの解散とヒーリングアーティスト「MANAKANA」としての活動開始

―CHAIの解散ライブから約7か月。この期間は、どんなことを考えながら過ごしていましたか?

KANA:やりたいことがたくさん出てきて、まずはそれをまとめるのが大変だった。母体となっていたCHAIがぽっと抜けた穴に、ものすごい勢いでいろんなことが入ってきて、それを集約することに自分の中では「大忙し」という気持ちで。やっとまとまって、落ち着いてきた感覚かな。

MANA:自分が本当にやりたいことを、ちゃんと見直せる期間だった。それがやっと形になってきたなっていう感覚。

MANAKANA(マナカナ)左からMANA、KANA
2024年3月に解散したニュー・エキサイト・オンナバンド「CHAI」のマナ(Vo / Key)とカナ(Vo / Gt)による新たなユニット。5月に初パフォーマンスを行った。マナは「おもちいず」という名のキャラクタープロジェクトを始動させ、カナはヨガインストラクターとしても活動中。

―形になってきたこと、というのは、「MANAKANA」としての活動ですか?

KANA:そう。ヒーリングアーティストとしてやっていこうという中で、やっと音源もできて。それをMANAと一緒に、次の母体にしていこうと思ってる。

―今、何曲くらいできてるんですか?

KANA:12曲作って、アルバムができた。

―ええっ!

KANA:そうそう。それをこれからどうやってリリースしようかなって考えているところ。

―この短期間で12曲も作ったというのは、「溢れ出てきた」みたいな感覚だったんですか?

KANA:12曲といっても、2分くらいの曲もあるから「12曲」というあまり感覚がないんだけど。でも溢れ出てきたかもね。「干支」「動物」というテーマを考えて、それをもとにしたらぶわーって想いが出てきて、それが曲になった。

―なぜ「干支」というテーマが出てきたんですか?

MANA:CHAIのツアーでアメリカへ行ったときに、チャイニーズレストランでフォーチュンクッキーをもらって、その中に星座占いが書いてあって。「海外にも『牡羊座』とかあるんだ」と思って、しかも「あなた何座なの?」「相性は?」みたいな会話もするということを聞いて。でも干支の話はあんまり聞いたことがなかったんだよね。しかも「星」よりもっと「地上」がいいなと思ったときに、干支だった。

KANA:私が使っている笛は尺八みたいな音がするから、日本の文化的要素が「干支」というテーマにも合うなと思って。動物もすごく好きだし。動物とその性格を思い浮かべながら作っていったら、自然と笛でメロディが出てきて、それにコードをつけていくという流れで12曲できたね。

―少し前の取材で、鳥が肩に乗ってくるような演奏をすることが目標だって話してくれましたよね。

KANA:そう、動物が好き。

「音」で身体を治したり癒したりすることが必要な時代

―先日ライブを観させてもらって、すごく「癒し」を感じたし、目まぐるしいスピードで動く社会の流れを音楽で緩めてくれるような感覚ももらいました。CHAIでライブをやっていたときと、今MANAKANAでライブをやるとき、自分たちとしてはどういった感覚の違いがありますか?

MANA:CHAIのときはどちらかというと「興奮状態が正しい」という感じだったけど、今私の中では「リラックス」がテーマ。それが今の自分にとってもすごく必要。CHAIの頃と変わっていないのは、そのときの自分に必要な音楽を自分で作っていること。今自分たちに必要だし、みんなにも必要なんじゃないかというテーマをもとに、音楽を作っていることは一緒だね。

KANA:音楽の周波数って目には見えないけど、身体、臓器、心とかに響くものだと思うんだよ。CHAIで発した周波数は、興奮状態にさせたりハッピーな気持ちにさせたりするものだったと思うんだけど、今は身体も心も落ち着いて、魂にも響くような音楽をやりたいと思ってる。

―今、みんなにとってヒーリングが必要な時代だ、という感覚がある?

KANA:コロナが流行って、目に見えないウイルスに薬が効かない時代だと感じていて。その中で私はヨガやよもぎ蒸しをやったりしたんだよね。自分がインプットしてフィットしたものを、次はアウトプットしたいって気持ちが出てきた。自分の免疫力を上げることが重視されるようになって、瞑想やメディテーションが流行ったりしているけど、「音」で身体を治したり癒したりすることはまだ日本にあまり入ってないなという感覚があったから、時代に沿ってるのかもしれんって自分では思ってる。

―ときには世間にアンチテーゼを掲げながら、時代の一歩先に2人がいてくれて、みんなが必要な音やメッセージを発信するスタンスは、CHAI結成時からずっと変わってないですね。

MANA:めっちゃ嬉しい!

ヨガの哲学はCHAIと似てるところもあった

―10月には『健康ビームフェス』をLoft9 Shibuyaで開催されましたよね。「健康」と「音楽」を、どういうふうに届けていきたいと考えているのでしょう。

KANA:これは、CHAIのときにボイスメンテナンスをやってくれていたさっちゃん(Satsuki)とよもぎ蒸しの本も出版されている小林雅江さんの3人で、「健康ってこんなことから始められるよ」「こんなに楽しいことだよ、頑張らなくてもいいことだよ」ということを発信したくて始めた。その日はトークイベントと、私たちの演奏と一緒にさっちゃんの呼吸のワークセッションをやったり、温活を体験してもらったりして。最初はそんな感じでやってみたけど、だんだんフェスにしていきたいの。

―MANAKANAだからこそ作れる、健康をエンターテイメントで届ける方法がありそうですね。

KANA:私も、生活習慣病とかアレルギーに悩まされてきた人生で。3年前くらいから東洋医学や自然療法に興味を持って、いろんなことを試していく中で、ヨガ、よもぎ蒸し、気功とかに出会ったんだけど、それがすごく楽しかったの。「健康になろう」とか言われると、私的に厚かましいわけ(笑)。怒られてるような感覚にもなるというか。だから、みんながスッと入りやすい形でやりたいなと思ってる。

今回は第0回という形でやってみたけど、いつかは音も食も身体や心のケアも一緒くたにした、老若男女みんなが来られるようなフェスにしたくて。今は情報が多すぎて、何をやれば健康になれて、何が正しいのか、わからないことだらけだと思うんだよ。だから私たちがいいと思うものを集めてマーケットみたいにして、みんなにとって「自分はこれをやったらいいかも」みたいなものを見つけられる場にしたいなと思ってる。

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―『健康ビームフェス』の開催コメントに「健康レベルをちょっとでもアップさせることが地球環境への恩返しにもならないかな」と書いてあったけど、そこにはどういった考えや想いがあるのかを聞いてもいいですか。

KANA:言葉にするのが難しいんだけど……私の中では全部つながっていて。私は魂と身体は別物だと思っていて、身体は亡くなったら土に還っていくものだから、綺麗な状態で還りたいという感覚があるのね。木でできている笛を吹いているときも、「自然に還る」という感覚がある。宇宙も地球もひとつのエネルギーでつながってるような感覚があるから、自分が健康になれば、地球も健康になるし、みんな生きやすいと思う。ヨガの哲学が好きになってから、目に見えないものに動かされているという感覚を持ち始めたんだよね。ヨガの哲学はCHAIと似てるところもあったのよ。「まず自分を愛してあげないと何もできないよね」「自分が整わないと他人なんて愛せないよね」というところは通ずるものがあるなと思った。

MANA:CHAIはそれをポップに言ってたんだよね。

―KANAさんは今、毎朝Instagramのストーリーズに寝癖をアップしてますよね。あれはどういう想いで毎日続けられているのでしょう。みんなが盛れた写真を載せるInstagramというプラットフォームに、寝癖ですっぴんの笑顔を上げていることも、ある意味、アンチテーゼであり時代の一歩先だなと思うんですよね。

KANA:よかった(笑)。あれは、私の寝癖がすごいから、旦那さんが「毎日上げてみたら」って言ってくれたことがきっかけ。1回でも櫛や手で髪をといだらすぐに直るから、起きてすぐパッと撮ってる(笑)。

MANA:かわいい〜。

KANA:1年半前くらいにインスタを始めたんだけど、自分アピールが苦手だから、毎日固定で続けられるものをやらないと更新できないなと思って(笑)。

白いシャツを着ている人はスマイルしている

低い精度で自動的に生成された説明

―毎日あれにも癒されてます。MANAさんはキャラクター「おもちいず」を描いていて、11月には展示会にも参加されました。イラストを描く時間と、音楽と向き合っている時間には、どのような違いがありますか?

MANA:音楽で言うとメロディや歌詞を作るときの感覚で、絵を描いてるかな。音を作るときは身体から自然と出ていく感覚なんだけど、歌詞やメロディはそうじゃなくて、もうちょっと念入りにやっていて、絵もそれに近い感覚。メロディを作るときもそうだったんだけど、いいものを探すための勉強をしながら作ってる感覚で、ずっと「途中」にいる。

―イラストも、終わりのないトライ&エラーを重ねていく感覚なんですね。おもちいずは、今後どのように発展させていきたいと考えてますか?

MANA:おもちいずはおもちいずのスピードで発展していったらいいなって。自分たちの軸はヒーリングミュージックで、もう1個、枝分かれしたところでおもちいずがあるから。それはその癒しを届けられたらなという気持ちです。

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