メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

アユニ・Dが自分らしさを見つけるまで。迷いと葛藤を受け入れた今を語る

2025.10.2

Xiaomi「今こそが、わたしのスペシャル。」

#PR #OTHER

BiSHを経て、現在は自身が主導するバンド・PEDROとしての活動を行う、アーティストのアユニ・D。音楽を通じて自らを表現し続けてきたなかで、かつては歌詞に<みんなが僕をバカにすんだ>(BiSH“本当本気”)と書いたこともあり、「全員が敵だと思っていた」と話すアユニ・Dは、さまざまな出会いや経験を通じて、他者と手を取り合うことに希望を抱けるようになったという。

今の自分のありかたに迷いを持っている人が「自分のスタイルを持つ」ことを応援するXiaomiのプロジェクト「今こそが、わたしのスペシャル。」では、今回、そんなアユニ・DにLeicaと共同開発したカメラシステムを搭載したスマートフォンXiaomi 15T Proで、自分らしいと感じる瞬間を撮影してもらった。

自分と向き合う時間を大事にすることと、誰かと時間を共有することの喜び。アユニ・Dが撮影した写真には、暮らしのなかのさまざまな時間を噛み締めながら歩んでいる、今の心情を感じさせる瞬間が写っていた。

アユニ・D
PEDROのベースボーカル。全楽曲の作詞から直近の楽曲は作曲まで全てを行う。彼女が紡ぐ詞世界観や聴く人の背中をそっと支えてくれるような楽曲と魂を削るように熱を発するライブパフォーマンスに共感するファンが続出。9月10日にミニアルバム『ちっぽけな夜明け』をリリース。10月から全国ツアー『I am PEDRO TOUR』を開催。

迷いや葛藤も大事なもの。影響を受けやすい中で持っている「自分らしさ」は?

ーアユニさんが今、自分らしくあるために大事にしていることはありますか?

アユニ・D:思ったことを話す、嘘をつかない、ごまかさないということです。これまでごまかしてしまうこともあったからこそ、今は生きていくうえで意識的に取り組んでいます。

ーごまかさないというのは誰かに対してというよりも、自分に対してということだったりしますか?

アユニ・D:まさにそうですね。自分の細部を知るとか、力を見誤らないとか、そういう部分を意識しています。

ー「今こそが、わたしのスペシャル。」は、今の自分のありかたに迷いを持っている人が「自分のスタイルを持つ」ことを応援するXiaomiのプロジェクトなのですが、アユニさんの「スペシャルな瞬間」について伺いたいです。どんな場面が思い浮かびますか?

アユニ・D:仕事もプライベートも含めて、暮らし全部がスペシャルだなと日々感じます。16歳で親元を離れて上京して、服も食べるものも住む場所も、自分で選ぶようになってからそう思うようになりました。暮らしって生きていくためにやるしかないことだから、なあなあにするよりも、自分の好きなものに囲まれていたくて。こだわり人間なので、服も、食べるものも、インテリアも、身の回りにあるものすべてを、自分が心地いいものにしたいです。

ーやらざるを得ないことではあるけれど、どうせなら前向きにやっていこうというか。

アユニ・D:そうですね。もともとすごくネガティブ思考ではあるんですけど、ずっとそういう気持ちを抱いていると、どうしても苦しくなってしまう瞬間が多くて、どうにかこうにか前向きにやっていかなきゃという気持ちがずっとあります。

ー今もネガティブな気持ちにとらわれてしまうことはよくありますか?

アユニ・D:日々迷走していますね。芯がないし、影響を受けやすくて、3日後には思考が変わっているような人間なんです。生き方や音楽についても、「これでいいのかな」って、寝ても覚めても悩んでいます。ただ、日々の迷いや葛藤も、大事な心の動きだと思っていて。そういう気持ちが、音楽を続けていく情熱や、自分の暗がりの部分を明るくしていきたいという意欲に繋がっていると思うんです。

ー迷いや葛藤はない方がいいものという考え方もあると思いますが、自分にとって大事なものだと思えているんですね。

アユニ・D:そもそも悩みがないと、前に進んでいきたいという気持ちにもならないのかなと思います。私はペーペーだし、やりたいことも、やれることもきっとまだまだあるはずだと自分を過信している部分があるので、もがいていることも武器にして、いい方向に進んでいけたらという気持ちで日々歩んでいます。

でも、1人でもがき続けると苦しくなっちゃうので、そういうときに、勇気を出して身近な人に相談してみると、意外と真剣に向き合ってくれたりして。自分が手を伸ばしたときに、握り返してくれる人がいるんだと思えました。そういう経験ができたのも、悩んだり迷ったりした自分がいたからこそだと思います。

避けていた「打ち上げ」に行くようになり、生まれたPEDRO『ちっぽけな夜明け』

ー「自分のスタイルを持つ」ことは難しくもあると思います。現在も日々悩んだり迷ったりされているということですが、新しいミニアルバム『ちっぽけな夜明け』では、自分以外の他者というものについて、お互いに与え合ったり助け合ったりできる存在として歌われていて、そうした意味でアユニさんにとってまた新たな局面を迎えた作品であるように感じました。

アユニ・D:そうですね。私は10代の頃から、あまりコミュニケーションが得意じゃなくて。人見知りだし、自分のことなんて絶対誰にもわからないと思って、一方的に他の人を突き放して歩んできた部分があるんです。

でも、年齢を重ねていろんな人と出会って、意外とほかの人たちも自分と同じような経験をたくさんしていることを知りました。「全員敵」って思い込んでいたけど、それぞれ悩みや葛藤を乗り越えていて、みんな今を一緒に戦っている仲間なんだ、と思えたんです。一つの大きな変化として、最近、打ち上げが好きになったんです。

ーそれはどうしてですか?

アユニ・D:チームで一つひとつの物事をより良いものにしようと、一生懸命に一丸となって仕事をしていくうえで、一つの仕事をみんなでやり終えたお祝いができるし、自分のことも、他の人のこともあらためて知れる時間だなと思うようになりました。

ー以前は好きではなかったんですか?

アユニ・D:コミュニケーションをできるだけ避けていたから、昔はほぼ参加したことがなかったんです。でも母親が「一緒に切磋琢磨して一つのものをつくり上げている人と絆を深めることってすごく大切な時間だよ」と教えてくれて。「自分がうまく立ち回れるかとか、何を喋ったらいいのかとか、余計なことを考えずに1回行ってみなさい」って言われたんです。

実際に行ってみたら、みんな意外と心の扉を開いて喋ってくれて、自分はここにいても腫れ物扱いされないんだと思えたし、どうやったらライブをもっと良くしていけるかとかの話し合いもできて、すごく楽しくて。人と関わることで変化した部分がたくさんあるので、『ちっぽけな夜明け』は打ち上げに参加してできた曲たち、みたいなところもあります。

ーアユニさんの根底には反骨精神があると思うのですが、「全員敵」とは感じなくなった今はいかがですか。

アユニ・D:多分DNAレベルで反骨精神が埋め込まれているような感覚で、やっぱり常に抗っていたいんですよね。運がいいことに職業がアーティストなので、それにあやかってできるだけたくさん音楽に自分を落とし込んでいて。マイナスな気持ちや反骨精神も、もしかしたら誰かの何かのきっかけになっているかもしれないことが、自分にとっての希望です。

ー反骨精神も原動力の一つなんですね。

アユニ・D:私が世間知らずだからこそだと思うんですけど、自分も世界も、もっと楽しくて面白いはずだとずっと思っていて。私が知っている世界は本当にちっぽけで、自分1人の力もすごく小さなものなので、出不精な自分もいるんですけど、一歩踏み出して外の世界を見たり、人と関わることで、こんなに面白いことがあるんだ、こんなに楽しいことがあるんだ、こんなに苦しいこともあるんだって、いろんなことを知っていく。そのたびに、まだまだいけるかも、自分にはもっと楽しいことができるかもという気持ちになります。

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS

『シカゴ・ハウス大全』が8月刊行、500枚以上の作品レビューや座談会を収録 👇👇来日公演まとめは「#来日」に👇👇 音楽フェスや芸術祭、映画祭は「#フェス情報」から👇 Wet Legの来日ツアーが2026年2月に決定、2ndアルバムを引っ提げて東名阪