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えびちるインタビュー MCバトルからDTM、そしてMPCへ、へんてこりんな音楽家

2026.9.8

えびちる

#PR #MUSIC

ラッパー、トラックメイカー、そしてMPCを自在に操るパフォーマーとして活動するえびちる。沖縄の路上サイファーでラップを始め、MCバトルへの出演を経て、現在はジンベイザメの「ジンベーニョ」とのラップユニット「ちるちるにょにょにょ」やソロで活動している。

TikTokでは、MPCを楽しそうに叩く動画を見た若い女性たちから「かわいい」と注目される一方、本人は「たぶんみんな何やってるかわかってないと思う(笑)」と話す。でも、その「なんかわかんないけど楽しそう」という感覚こそ、今のえびちるを象徴しているのかもしれない。

周囲に合わせていた子供時代。コロナ禍での引きこもり。自分から飛び込んだサイファー。そして、周囲から期待される「えびちる」を演じることに苦しくなったMCバトル時代。

その時々の直感を素直に信じて活動のフィールドや音楽スタイルを変えてきたえびちる。いくつもの場所を通り過ぎ、たどり着いたのは「自分がいいと思えればいい」というシンプルな答えだった。

「自分って何者なんだ?」コロナ禍で全部が止まった

―子供の頃はどんな子だったんですか?

えびちる:ちっちゃいときは自分の好きなことに夢中な子でした。『アイカツ!』にもめっちゃハマってて、土日もお母さんを連れ出して、「ゲームセンター行こう」って(笑)。『アイカツ!』の曲もめっちゃ好きだったし、かわいいものが大好きで。


でも、どっかのタイミングから「周りに合わせなきゃ」みたいになっちゃって。小学校から中学校までバスケをやってたんですけど、お友達が誘ってくれてなんとなくやってたんです。自分から「これやりたい」みたいなのがあんまりできなかったんです。

えびちる
沖縄県出身のラッパー、ビートメイカー、MPCプレイヤー。ピンクのお団子ヘアがトレードマーク。2024年、地元・沖縄のサイファーをきっかけにラッパーとしてのキャリアをスタート。「Red Bull Roku Maru」などのMCバトルに多数参戦する。2025年よりAbleton Liveを駆使したDTM活動を開始し、全曲の作詞・作曲を手がけた1stフルアルバム『ネリリ チルル ハララ』をリリース。ヒップホップ、エレクトロニカ、ブレイクコア、ハイパーポップなど、多様なジャンルを“ちゃんぷるー”した独自の世界観を表現している。また、Jリーグクラブ「FC琉球」のマスコット「ジンベーニョ」と結成したラップユニット「ちるちるにょにょにょ」のメンバーとしても活動中。

でも急に「これでいいのか?」みたいになって。心の中がざわざわして、ちょっと闇みたいなのが出てきたんですよね。

―そうこうしているうちに、コロナ禍がやってきたという。

えびちる:そう。学校も部活も一回止まって、急に「あれ、自分何してんだろう?」ってなって。「自分は何者なんだ?」みたいな。バスケとか、お友達とか、家族とか、なんか全部違うかもと。「自分が本当にやりたいのってなんだ?」って。それで学校にも行かなくなって(笑)。ちょうど進学するタイミングだったから、「このまま普通に高校生活していいのかな」とかいろいろ考えたんですよ。でもまだ何がしたいのかもわからないから、そのまま引きこもりになりました。

―その時期はどういった生活だったんですか?

えびちる:本当に外に出られなくて、友達とも一切連絡取らなくなって。もう部屋からマジで出ない。SNSも怖くなって、TikTokとかアプリを全部消してました。なんか時代に置いていかれる感じがして、見られなかったです。


でも一方では一日中アニメ見たり、本当に好きなことをだらだらできるから「めっちゃ最高やん」みたいな(笑)。『NARUTO』とか、眠くなるまでずっと見てました。

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