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『銀河の一票』の役柄は、『エルピス-希望、あるいは災い-』から繋がっていた?
『銀河の一票』で三浦が演じた「東西新聞」政治部の民政党担当記者・雨宮楓は、淡々としながら、何か内に込めている感情を抑制しているようにも見える、今まで三浦が演じてきた役柄の要素が複合したような役であった。


ここで雨宮楓を語る前に、『銀河の一票』の佐野亜裕美プロデューサーが手がけた『エルピス-希望、あるいは災い-』で、三浦が演じたヘアメイク「チェリーさん」のことを先に書いておかねばなるまい。
チェリーさんは、物語のキーパーソンである。幼い頃に母親の内縁の夫に虐待され、家出をして見知らぬおじさんの家に身を寄せていたが、そのおじさんが連続殺人犯の被疑者として逮捕された過去を持つ。その無実の罪を証明しようと、当時テレビ局の新人ディレクターであった岸本拓朗(眞栄田郷敦)に調査をさせようとするのだが、それは実は、政界を揺るがすほどの重要な事件であったのである。
おじさんのこともあり、不安定なチェリーさんは、自殺未遂をしたこともあった。そして、このチェリーさんと、『銀河の一票』の楓がどことなく重なるのである。
楓は高校生の頃、主人公の茉莉(黒木華)と出会う。それは楓が家に泊めてくれる男性を探す「神待ち」をしていたときだった。楓が「なんの問題もなく平凡に生きてきたから傷が欲しかった」という悩みから「神待ち」をしていることがわかると、茉莉は自分の家に泊まりにくるよう促し、そこから楓が記者になってからも交流が続いているのだった。
喋り方がぶっきらぼうなところはチェリーさんとも似ているが、その「傷つき」の表現が違う。その点がとても気になって、目が離せなかった。