Basel Social Clubを通じて私たちがバーゼルで育んできたアイデアを、さらに発展させていく場として、東京という街はとても自然な選択でした。この都市には、伝統と実験性がせめぎ合う、類まれな文化的緊張感が漂っています。東京では、音楽をはじめとする多様な芸能、無駄の削ぎ落とされた作法や所作、卓越した工芸や職人気質などの深い文化が、今も人々の暮らしの中に息づいている一方で、きわめて独創的で型にはまらない現代的な表現も数多く受け入れられているように感じます。そうした特別な都市においてアートウィーク東京は、世界のアートコミュニティを惹きつける力強いプラットフォームとしての役割を担っています。海外のアーティストやギャラリーはいま、作品を発表し、人とつながり、この都市で生まれている活発な文化的対話に参加することを望んでいます。Tokyo Jazz Clubはアートウィーク東京との提携を通じて、そうした国際的な交流をさらに広げながら、東京の豊かな文化的風景の形成に本年より貢献していきます。
ヤエル・サロモノウィッツ(Tokyo Jazz Club共同創設者) コメント
Tokyo Jazz Clubのパフォーマンスプログラムは、視覚的なスペクタクルよりも、そこで生まれる体験を重視したひとつの“スコア”をつくる、というシンプルな発想から始まりました。私たちが探求したいのは、パフォーマンスと、それを観るという行為の間に広がる領域です。建物の至るところで、アーティストたちが音楽、身体の動き、音、そして儀式を通して空間を立ち上げ、演者と観客の間に生まれる出会いの瞬間を繋いで展覧会とパフォーマンスを切り離すのではなく、その両者が同じひとつの世界を共有する環境を生み出したいと考えています。ジャズは私たちに、即興し、耳を傾け、ともにその場に存在するための、ひとつの思考の方法と言語を与えてくれます