神奈川・横浜の関内駅前における「横浜市旧市庁舎街区活用事業」の街区名称が「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」に決定。街区の特徴となる各エリアの名称と施設詳細も発表された。
多種多様な施設計画と旧横浜市庁舎行政棟の保存 / 活用により、次世代の横浜を象徴するエンターテインメント&イノベーションの拠点となる「新旧融合」を特色とした同事業。「大規模ミクストユース型プロジェクト」として開発が進められており、2026年に「BASEGATE横浜関内」のグランドオープンが予定されている。
街区内の特徴的な施設である常設型ライブビューイングアリーナの名称は「THE LIVE(ザ ライブ)」、教育(エデュケーション)と娯楽(エンターテインメント)を組み合わせたエデュテインメント施設の名称は「Wonderia(ワンダリア)」に決定した。双方とも株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)がスポーツ事業やエンタメ領域での知見やノウハウ、技術を活用して運営する。
「THE LIVE」は、幅約18m、高さ約8mの大型LEDビジョンと高性能の音響設備を有し、多様なエンターテインメントに熱狂できる空間を創出。同施設近隣に本拠地を構える横浜DeNAベイスターズのホーム / ビジターゲームをはじめとした様々なスポーツの試合や、音楽ライブなどのコンテンツを放映する。また、大型LEDビジョンを取り囲むエリアには8つの飲食店とバーカウンター「CENTRAL BAR」を設置し、球場やライブ会場とは異なるエンターテインメントの新たな楽しみ方が提供される予定となっている。
「Wonderia」は街区内の「タワー」の1階から5階までに出店。プロジェクションマッピングなどの技術によって作られた没入感のある空間を楽しみながら、遊びとテクノロジーが融合したエンターテインメントの中に驚きや気づきがある体験が提供される。来場者は6つのゾーンに分かれたWonderia島を巡り、絶景や未知の生物に出会うことができるようになっている。さらに、スマートフォンを使って空間を撮影すると環境や生物に関する情報を入手できる仕組みなど、施設の設計にはDeNAのゲーム事業からのノウハウがゲーミフィケーションとして取り入れられている。
また、商業店舗施設「スタジアムサイドテラス」と、「ザ レガシー(旧横浜市庁舎行政棟)」の商業エリアの一角には国内最大級の小割飲食ゾーンの作成を計画。出店テナントは全て公募により決定し、地元の繁盛店や全国の人気店など、34店舗の出店が予定されている。そのほか、「ザ レガシー」に開業予定の星野リゾートが運営する都市ホテルの名称が、「OMO7横浜 by 星野リゾート」に決定したことも発表された。
さらに、「タワー」には横浜市最大級となる「新産業創造拠点」が誕生する。一般社団法人STELLAR SCIENCE FOUNDATIONと三井不動産、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパンと相互に連携し、オフィスやラボといった「場の整備」と「コミュニティの構築」から横浜におけるライフサイエンス領域を中心とした新産業創造を促進 / 強化し、持続可能な未来に貢献するエコシステムの構築を図る。「タワー」12階から33階まではオフィス / 大学フロアとして運用され、ラウンジやシェアオフィスなども計画されている。
BASEGATE横浜関内 事業概要
計画地:神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1ほか
敷地面積:約16,500㎡
延床面積:約128,500㎡
各棟主用途
タワー:オフィス・大学、新産業創造拠点、エデュテインメント施設、商業
ザ レガシー(旧横浜市庁舎行政棟):ホテル、商業
ザ ライブ:ライブビューイング施設、商業
グリーンウォークテラス:商業
スタジアムサイドテラス:商業
ビジターフロント:観光案内所
設計/施工
デザイン
設計/施工:鹿島建設株式会社
設計/施工:株式会社竹中工務店
ランドスケープデザイン :株式会社ランドスケープ・プラス
商環境デザイン :Degins JP株式会社
交通
JR根岸線「関内」駅徒歩1分、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅徒歩1分、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅徒歩7分
スケジュール
2022年7月:新築工事着工
2025年12月 :竣工予定
2026年春:グランドオープン予定