2025年春に香川県・直島にオープンする美術館の正式名称が「直島新美術館」に決定した。
集落の中の高台に位置し、安藤忠雄が建築設計を手がける同館は、ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が30年以上にわたって展開するアート活動「ベネッセアートサイト直島」による施設。活動の原点である直島で、島の人々との関わりを通して地域の活性化に資する美術館のありようを改めて示すとともに、アジア地域の現代アートの展示などでより多様な視点や現代社会に対するメッセージを発信し、「アート・建築・自然・コミュニティの共生」のさらなる深化を図る。
また、美術館ロゴも公開された。同じくベネッセアートサイト直島の施設である地中美術館や豊島美術館のロゴも手がけたアートディレクター・祖父江慎によるもので、和文は新聞用扁平明朝、欧文はスラブ系のタイプライター用書体をベースに作成。美術館の数百年先の未来を見据え、拡大や縮小などの変化にもよりなめらかに対応できるようになっている。
直島新美術館
設計:安藤忠雄建築研究所
建築:地上1階、地下2階の3階建て、カフェ併設
敷地面積:6,017.67㎡、延床面積:3,176.43㎡
場所:香川県香川郡直島町3299-73
開館:2025年春
館長:三木 あき子