ヘラルボニーが障害のある作家の作品を対象とした国際アートアワード『HERALBONY Art Prize』を創設し、公募を開始した。
ヘラルボニーは「異彩を、 放て。」をミッションに、 福祉を起点に新たな文化の創出を目指す福祉実験カンパニー。国内外の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、2000点を超えるアートデータを軸に作品をプロダクト化するアートライフスタイルブランド『HERALBONY』を展開している。
同賞は才能ある作家のキャリアの芽生えに貢献する芸術賞として創設。障害者ではなく、ひとりの作家として才能が評価され、観客やキュレーター、コレクター、批評家など多くの人に作品を伝える機会を提供することで、さらなる活躍の道を切り開いていけるようにとの思いが込められている。応募対象に国籍、年齢の制限はなく、世界中の障害のある表現者を対象に3月15日(金)まで応募を受け付けている。
審査員は、金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美、東京藝術大学長の日比野克彦、LVMHメティエダール・ジャパンディレクターの盛岡笑奈、フランス・パリのギャラリー「Galerie Christian Berst」創設者のクリスチャン・バーストの4人が務め、国内外の専門家の視点で新たな作家が見出される。
グランプリには賞金300万円が贈られ、協賛企業からの企業賞も複数選出される予定。8月に受賞者及びファイナリストの作品が集まる展覧会や授賞式等のイベントが行われる。
「HERALBONY Art Prize」は、あたかも社会的な運動であるかのような風格を帯びる未来を想像しています。その本質は、1880年代にイギリスで芽生えた「アーツ&クラフツ運動」のように、生活と芸術の調和を模索する志向に根ざしています。この賞は、多岐にわたる企業や公的機関のサポートを受けながらも、従来の健常者中心の資本主義経済に挑戦し、新しい「ふつう」の提案を目指しています。世界中から集まる異彩溢れるアーティストたちの創造性は、まるで世界の風景と私たちの心を、楽しくかつ華やかに彩り立てることを思い描かせるでしょう。異彩を、放て。
主催者コメント(ヘラルボニー 共同代表 松田 崇弥、松田 文登)
HERALBONY Art Prize
●応募期間
2024年1月31日(水)〜3月15日(金)
●応募対象者
01. 国内外で活躍を志望する、障害(※)のある作家を対象とします。
※障害者手帳をお持ちの方
※一次審査通過者は本人確認書類としてコピーを提出いただきます
02. 作家本人または所属団体等(※)による応募申し込みが可能です。
※以下のいずれかに該当する方
①作家本人②親権者(作家が未成年の場合)③親族・保護者
④後見人⑤作家が所属する福祉施設その他団体
03. 国籍・年齢・性別及びプロフェッショナル・アマチュアを問いません。
●応募規定
01. 応募作品の著作権および所有権が応募者(作家)に帰属している
※著作権または商標権等の権利が作家以外に帰属しているキャラクター、ブランド、名称等が含まれる作品は対象外
02. 平面作品(絵画、版画、デジタルアート、写真、ミクストメディア等)
※彫刻、立体、映像作品は対象外
※インスタレーションの場合は、壁面展示可能で展示時の長辺が200cm以下に限る
03. 過去に他の公募展で入賞および商品化していない作品
※他の公募展との併願はできません
04. 一次審査を通過した場合、2024年4月から12月まで貸出し可能な作品
05. 作品サイズ:最大120号、最大長辺:200cm以下
※額装有りの場合は額装込みのサイズ
06. 作品重量:15kg以内
※額装有りの場合は額装込みの重量
07. テーマ:自由(画材・ジャンル問わず)
●主催
株式会社ヘラルボニー/HERALBONY Co., Ltd.
●協賛企業
・ GOLD SPONSOR/東京建物株式会社、株式会社サンゲツ、JR東日本グループ、株式会社ジンズ、株式会社丸井グループ
・ SILVER SPONSOR/株式会社乃村工藝社、アビームコンサルティング株式会社、株式会社パイロットコーポレーション
・ BRONZE SPONSOR/西村あさひ法律事務所
・ SPECIAL PARTNER/株式会社三井住友銀行、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパン株式会社
・ MEDIA PARTNER/Forbes JAPAN
・ WEB制作PARTNER/株式会社ASA