松居大悟が監督する最新映画のタイトルが『不死身ラヴァーズ』であると発表され、主演を映画単独初主演となる見上愛、想いを寄せる相手を佐藤寛太が務めることが明らかになった。5月10日(金)から全国公開される。
松居が10年にわたって構想を温めた同作は、2013年から2014年にかけ『別冊少年マガジン』に連載された高木ユーナの漫画『不死身ラヴァーズ』が原作。両想いになった瞬間に世界から消えてしまう甲野じゅんを運命の相手と信じる主人公・長谷部りの。姿を変えて現れ続けるじゅんに、りのは毎回「好き」を伝え、両想いになっては、じゅんが消えることを繰り返すというストーリーで、想いをまっすぐに伝える大切さと無防備さから生まれる純粋なエネルギーが胸を打つ恋愛映画となっている。なお、脚本はテレビアニメ『スイートプリキュア♪』や『約束のネバーランド』、映画『海⽉姫』や『⻑いお別れ』などの⼤野敏哉が手掛けた。
併せて解禁されたティザービジュアルには主人公・りのの弾ける笑顔が収められ、じゅんへのまっすぐな想いが込められた「“好き”は無敵。」のキャッチコピーが添えられている。
また、監督の松居大悟、原作者の高木ユーナ、りの役の見上愛、じゅん役の佐藤寛太によるコメントも発表された。高木は「私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました」と感激をあらわにしている。
10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。
松居大悟/監督・共同脚本 コメント
この出会いが明るいところへ連れてってくれました。
そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。
“りの”と”じゅん”にようやく会えました。
みんなも会ってほしいです。
「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。
高木ユーナ/原作 コメント
それからずっと…連載が終わっても…松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。
私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。
10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。
また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。
この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。
ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。
見上愛/長谷川りの役 コメント
高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!
当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑)
りのの真っ直ぐで屈託のない”好き”という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。
そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。
私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。
ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。
なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。
是非、公開を楽しみにお待ちください!
身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。
目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。
きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。笑うとパッと華が咲いたように輝く、
長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。
いつもどう接して良いか分からなくて、
でも一緒にいたくて、居心地が良くて。松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。
友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、
現場では淡々ともう一回って言うし、
台本を読んでも分からなくて、
現場になっても分からなくて、
何が違うんだろ。大丈夫かな。
なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、
自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。
佐藤寛太/甲野じゅん役 コメント
どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。
何度でも立ち上がるしかなくて。
エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。
初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。
僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。
不死身ラヴァーズ
Credit
見上愛 / 佐藤寛太
落合モトキ 大関れいか 平井珠生 米良まさひろ 本折最強さとし 岩本晟夢 アダム
青木柚 前田敦子 神野三鈴
監督:松居大悟
原作:高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載)
脚本:大野敏哉 松居大悟
製作幹事:メ~テレ ポニーキャニオン 配給:ポニーキャニオン 製作プロダクション:ダブ
©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©️高木ユーナ/講談社
2024|日本|カラー|110分|5.1ch|ヨーロピアンビスタ|映倫区分:G
<Story>
「消えたっていいよ、私が消さないから」
長谷部りのが“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしてしまう甲野じゅん。二人は人生の中で何度も出会い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが《消える》という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末とは――。