1月26日(金)より日本公開される映画『哀れなるものたち』(原題:Poor Things)の特別映像と著名人からのコメントが公開された。
アラスター・グレイのゴシック小説を映画化した同作。自ら命を絶った不幸な若き女性ベラは、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生。彼女は「世界を自分の目で見たい」という強い好奇心に導かれるまま、放蕩者の弁護士ダンカンの誘いに乗って壮大な大陸横断の冒険へと出発する。
監督を務めたのは『女王陛下のお気に入り』で知られるヨルゴス・ランティモス。主人公ベラを、『ラ・ラ・ランド』『女王陛下のお気に入り』に出演するエマ・ストーン、外科医ゴッドウィン・バクスターを『スパイダーマン』に出演するウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じている。エマ・ストーンは、主人公を演じるだけでなく、プロデューサーとしても企画の立ち上げから製作に参加している。
また、同作は『第80回ヴェネチア国際映画祭』で金獅子賞を受賞、『第81回ゴールデングローブ賞』でミュージカル / コメディ部門の作品賞と主演女優賞を受賞したことでも話題となった。1月23日(火)にノミネート作品が発表される『第96回アカデミー賞』でも、有力候補として名前が挙げられている。
今回公開された映像は、エマ・ストーンが挑んだ前代未聞のキャラクターである主人公ベラに迫る内容のもの。ストーン自身が「今までで一番難しい役」と撮影を振り返っているほか、ヨルゴス・ランティモス監督に加え、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォーといった名優らがストーンの貢献ぶりを語っている。
また、映画を先行視聴したアユニ・D、宇垣美里、豊田エリー、倉持明日香、ヒグチユウコなど著名人13名からのコメントも公開された。
それぞれが、それぞれの惑星で生きている。
アユニ・D(アーティスト)
それぞれが、それぞれにしかない生きる活動をしている。
ベラのように旅をするように人生を続けよう。
そして、違う人間が違うまま力を合わせる事ができたならきっといい気分になるだろう。
知識の乏しさを見下しながら女性が研鑽を積む事を憎み、己は自由を謳歌しながら女性が好きに生きる事を許さない。そんな男らしさに中指を立てる勇敢な冒険譚。不羈奔放に自己を発見する女性のなんと魅力的なことか!
ISO(ライター)
好奇心を武器に思いもよらぬ境地へと辿り着くエマ・ストーンの軽やかさといったら!
宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
学ぶこと、変わること、生きていくことそのものを力強く肯定されたようで、あまりの爽快感に笑いが溢れてしかたなかった。
本当にどえらいものを、見てしまった…!
この作品は見終わるとヒポクラテスの医学への誓い!!を感じ、演じるエマ・ストーンと共に知性がなんで必要なのか、が育ってくる。
北村道子(スタイリスト)
モノクロの前菜からはじまり、さまざまな味付けの人間を1人として拒むことなく受け入れ、成長するベラ。
倉持明日香(タレント)
痛快なデザートで締めくくられる、まさに極上のフルコースのようだった。
絵画のように美しく、鋭く刺激的。
テラシマユウカ(13人組アイドル『GANG PARADE』)
絶え間ない衝撃に圧倒されっぱなしで、
脳みそぐちゃぐちゃにかき混ぜられた感覚。
ゆっくり消化したい。
ベラが外の世界を旅しながら、自身の脚の間、耳の間にあるものを探求し、
豊田エリー(女優)
真に取り戻していく姿をいつまでも眺めていたかった。
奇妙でグロテスクな、だけどなんて美しいエンパワーメント作品だろう、と心が喜ぶ。
女は社会に晒されると、自由と自立からかけ離れ絶望してしまうのか。
長尾悠美(Sister代表)
ベラが生き直す人生は全ての欲求がひらかれていて、感情の色彩が溢れ羨ましいほど奔放だ。
心地よい夢をみたあと、
ヒグチユウコ(画家)
目がさめたら慌ててスケッチブックに描く。
そんな時と同じ気持ちになりました。
現代に蘇る美しきフランケンシュタイン、エマ・ストーン演じる主人公ベラの性の視点を通し、
古田泰子(TOGAデザイナー)
人が未だ成しえる事ができない地球上の業の集約の連鎖を見せつけられるロードムービー。
大胆で解放感に満ちたセックス観念に翻弄される男性を横目に、貪欲な学習で成長を続けるベラ。
彼女の大きな瞳がもう一つの私の目となる。
観ている僕らの心配をよそに、彼女はより危ないほうを選択し、進んでいく。何にも恐れていないから。
南Q太(漫画家)
冒険の果てに彼女が創った世界にはちょっと、胸をうたれてしまいました。
主人公自身の知性の成長と強い意志により予想もつかない場所まで辿り着いてくれる、
ゆっきゅん(DIVA)
全く新しいプリンセス映画体験でした。2024年、まずはこれを観るのがよいでしょう!
美しき映像に彩られた現代の見世物小屋。嘲笑っているのは誰かを考えさせられる、毒のある一作。
ヨコオタロウ(ゲーム制作者)
哀れなるものたち
■監督:ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
■出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ ほか
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ■北米公開:2023年12月8日 ■製作年:2023年
■製作国:イギリス
■原題:Poor Things 原作:「哀れなるものたち」(早川書房刊)
■コピーライト:©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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【ストーリー】
自ら命を絶った不幸な若き女性ベラ(エマ・ストーン)が、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)の手によって奇跡的に蘇生することから始まる。蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い好奇心に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)の誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出ていく。やがて貪欲に世界を吸収していくベラは、平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていくのだった。