2024年1月19日(金)より全国公開される映画『僕らの世界が交わるまで』(英題:When You Finish Saving the World)の本編映像の一部が解禁された。
同作は、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などで知られるA24製作で、『ソーシャル・ネットワーク』で多くの主演男優賞にノミネートされた俳優ジェシー・アイゼンバーグの初監督 / 脚本作品。また、俳優のエマ・ストーンが夫のデイヴ・マッカリーと共に設立した映画 / TV製作会社「フルート・ツリー」の初製作作品でもあり、エマ・ストーンはプロデューサーも務めた。『ゾンビランド』シリーズでの共演以降、親睦を深めていたエマ・ストーンとジェシー・アイゼンバーグのコラボレーションが実現した。
DVシェルターを運営する母エヴリンと、ネットのライブ配信で人気者の高校生の息子ジギーを通して、親子のジェネレーションギャップや理想と現実の食い違いといった普遍的なテーマを描いており、『第75回カンヌ国際映画祭』批評家週間のオープニング作品に選出。すれ違う親子の人間模様をジュリアン・ムーアとフィン・ウォルフハードが演じている。
解禁された映像は、ジギーが配信ライブで歌唱するシーン。2万人のフォロワーの前で自作曲を演奏し、「来週も新曲を披露する」と自信と明るさに満ちた表情を浮かべるジギーが映し出されている。
合わせて、ジギー本人が作曲したような音を作り上げるためのこだわりや、ジギーの楽曲に秘められた「彼自身」の姿をジェシー・アイゼンバーグ監督、フィン・ウォルフハードが明かすコメントも解禁された。
ジギーが拾い集めてきた安物の楽器で演奏したかのような楽曲というコンセプトを元にエミールが作曲してくれた。スコアに使用されたメインの楽器は、おそらくは1990年代初頭の12インチのカシオのキーボードで、自分のことにかまってくれない母親の気に触るようなものを作っている感じの楽曲になっている。ジギーが自分の寝室で不快な手作り音を鳴り響かせて、母親の気を引こうとしているかのような感じを出している。カシオのキーボードで「助けて」と叫んでいるんだ
ジェシー・アイゼンバーグ監督
本当のジギーの姿は、音楽を通してしか見えてこない。それは興味深いことだね。さらに、ジギーは才能があるけれども、まだ子どもで、何を言いたいのか、どんなスタイルでやりたいのかを模索しているところだから、曲の半数は大して良くないし、すばらしいのは数曲だけのところが面白いと思った。僕が普段やっている音楽とはかなり違うけど、ジギーは生真面目といえるぐらいに真面目で、音楽を通して感情をさらけ出しているので、そこには何か美しいものがあるんだ
フィン・ウォルフハード
僕らの世界が交わるまで
監督・脚本:ジェシー・アイゼンバーグ
製作:エマ・ストーン、デイヴ・マッカリー、アリ・ハーティング
出演:ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハード、アリーシャ・ボー、ジェイ・O・サンダース、ビリー・ブリック、エレオノール・ヘンドリックス 他
北米配給&製作:A24
提供:カルチュア・エンタテインメント 配給:カルチュア・パブリッシャーズ
2022年/アメリカ/カラー/ビスタ/ドラマ/英語/88分/字幕翻訳:松浦美奈/原題:When You Finish Saving The World/映倫:G
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<ストーリー>
DVシェルターを運営する母・エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生・ジギー。
社会奉仕に身を捧げる母親と、自分のフォロワーのことしか頭にないZ世代の息子は、いまやお互いのことが分かり合えない。しかし彼らの日常にちょっとした変化が訪れる。それは、各々ないものねだりの相手に惹かれ、空回りの迷走を続ける“親子そっくり”の姿だった……!