2021年にアメリカで起きたゲームストップ株騒動が元になった映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(原題:DUMB MONEY)が2024年2月2日(金)に日本公開される。公開決定にあわせ、場面写真が解禁された。
ゲームストップ株騒動は、ネット掲示板に集った無力な個人投資家たちが、倒産間近と囁かれていたゲームストップ社の株をこぞって買うことで株価をつり上げ、同社を空売りしていたヘッジファンドに大損害を与えた事件。一般市民がSNSで団結し、大富豪に一泡吹かせた反乱劇として、全米を揺るがす社会現象となった。
同作は、SNSで「ローリング・キティ」と名乗り、ゲームストップ株に全財産を投じたごく平凡な会社員キース・ギルに焦点を当てた物語。映画『ソーシャル・ネットワーク』の原作者であるベン・メズリックがこの騒動を記したノンフィクション本『The Antisocial Network』が原作となっている。
クレイグ・ギレスピー監督は、同居していた息子が早い段階でゲームストップ株へ投資していたことから一連の騒動を逐一体験。「当時のアメリカは、新型コロナウイルスにより与えられた孤立感や社会的不安が深刻な問題になっていた。そこに現れたローリング・キティ。ゲームストップ社の株がただ好きな、誠実で謙虚な平凡な男。このヒーローらしからぬヒーローが、世間の人々を夢中にさせ、感情を疲弊させ、ときに陶酔感を与えた。私は息子を通して、ゲームストップの物語のスリルや興奮、恐怖を味わった」とコメントしており、「ゲームストップ株騒動は単なる株取引の話ではない」と感じたことが制作のきっかけになったと明かしている。
また、ローリング・キティことキース・ギルを演じたポール・ダノは、「初めて脚本を読んだとき、すごい物語だと思いました。彼には独特のスピリットがあり、彼の動画が一番の決め手でした。初めて見た瞬間『この人と一緒に時間を過ごしたいな』と思い、キャラクターに共感し続けました」とコメント。監督も「すべての出発点はキャラクター」と語っており、同作は数々の個性的なキャラクターが登場することも見どころとなっている。
解禁された場面写真は、キース・ギルが赤いハチマキを巻き、ネコのTシャツを着た「ローリング・キティ」として動画を配信するシーンなど9点。実際の「ローリング・キティ」の動画を徹底的に研究したポール・ダノをはじめ、出演者各々が実在の人物に寄せた役作りの成果を各シーンから垣間見ることができる。
『ダム・マネー ウォール街を狙え!』
2024年2月2日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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監督:クレイグ・ギレスピー
原作:ベン・メズリック 脚本:ローレン・シューカー・ブラム&レベッカ・アンジェロ
出演:ポール・ダノ、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー and セス・ローゲン
2023/アメリカ/英語/105分/カラー/5.1ch/ドルビーデジタル/スコープ/原題:DUMB MONEY/字幕翻訳:橋本裕充
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ 公式サイト:dumbmoney.jp X:@DumbmoneyJP