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松居大悟×高木ユーナ対談 『不死身ラヴァーズ』で育んだ「実写化と原作の幸福な関係性」

2024.5.16

#MOVIE

原作を大切にしてくれる松居さんに『不死身ラヴァーズ』をあげようと思った

─松居監督は、高木先生が書かれた原作のどんな点に惹かれて映画化を志したのでしょうか?

松居:いろいろあるけど、僕が「じゅん」と「りの」に会いたかった。再構築することで自分がどう感じるか知りたかった。何より僕が『不死身ラヴァーズ』から受け取ったものを、誰かに伝えたかったんですよね。

高木:10年、そう思い続けてくれたのがうれしい。

松居:この初期衝動を保つのに、シン・最終回の存在も大きかったですよ? 映画って企画を温め続けるほど、お金を集めて飛距離を伸ばす方法はいっぱい見えてくるけど……その代わりに、最初に「映画にしたい」と突き動かされた感情からどんどん離れていく。でも『不死身ラヴァーズ』に関しては、この初期衝動こそ大事にしたい作品でした。

高木:定期的に会ってお話ししていても、基本的にずっと『不死身ラヴァーズ』の話をしてくださるんですよ。この作品をすごく好きでいてくれているんだな、と思ってうれしかったです。打ち切りになったこともあって、私の中では『不死身ラヴァーズ』に見切りをつけて次に行かなきゃ、と思っていたんですね。でもすごく思い入れの強い作品でもあったから、松居さんに「すごくいい作品」「大好きだ!」と何度も言ってもらえて光栄でした。

─話をお聞きしていると、松居監督が「りの」みたいというか。消えてしまう「じゅん」に何度も気持ちを伝えるように、『不死身ラヴァーズ』のことを「大好き!」「絶対おもしろい映画にするから」と言っているみたいですね。

松居:あはは! そう見えるかもしれませんね(笑)。

高木:私、どんなに作品が増えても『不死身ラヴァーズ』だけは「名刺代わり」と言っているんです。そのくらいアイデンティティというか、私自身が反映された作品。だから松居さんから本作に懸ける思いを聞くたびに肯定されているような気持ちになって。「私、マンガ家を続けていいんだ」じゃないですけれど、勇気を受け取るような感覚でした。あまりにも大切にしてくださるので、いよいよ本格的に動き出すと聞いて「松居さんにあげるよ!」って。「私より大切にしてくれるよ、この人」みたいな(笑)。

松居:高木さんの『ドルメンX』が先に映像化されて、すごい焦ってたの。「あとから生まれた企画が形になってる!」って。

高木:そうだったんだー(笑)。

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