SPAC-静岡県舞台芸術センターが、上田久美子演出の『ハムレット』を6月27日(土)より静岡芸術劇場にて再演する。
同作は、2025年11月から12月にかけて初演された舞台。シェイクスピアによる原作の言葉や物語が持つ力強さはそのままに、人間中心主義への痛烈なアンチテーゼを可視化した斬新な演出が行われた。

上田はシェイクスピア戯曲が、人間世界のドラマだけではなく、本来は自然も含めた大きな宇宙(コスモス)を描いていることに着目。物語をハムレットの亡き恋人・オフィーリアや墓掘りといった視点から描き直している。劇中では、悲劇の中で唯一生き残ったホレイシオが語る「正当な」ハムレットの物語を、死んだはずのオフィーリアたちが乗っ取り、語り直すという構造が取られた。
また、上田はSPACが長年実施している中高生鑑賞事業を念頭に、「初めて観る人も楽しめる」ことにこだわったという。ホレイシオが冒頭で『ハムレット』の一般的な結末までのあらすじを語ったり、セリフに現代語やラップを織り交ぜたりと、実験的なアプローチと間口の広さを両立させる工夫が施されている。
『ハムレット』

日時:6月27日(土)、28日(日)、7月4日(土)、5日(日) 各日13:30 開演
中高生鑑賞事業:2026年7月1日(水)18:00開演、7月2日(木)13:30開演
※7月1日(水)18:00開演の回は一般販売あり
会場:静岡芸術劇場
潤色・演出:上田久美子
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:河合祥一郎(角川文庫『新訳 ハムレット 増補改訂版』)
ムーブメント指導/歌(録音音源):川村美紀子
舞台美術デザイン:深沢襟
出演:
ホレイシオ:本多麻紀
オフィーリア/ハムレット:山崎皓司
オフィーリア/クローディアス:武石守正
オフィーリア/ガートルード:舘野百代
オフィーリア/ポローニアス:牧山祐大
オフィーリア/レアーティーズ:杉山賢
オフィーリア/ギルデンスターン:ながいさやこ
オフィーリア/ヴォルティマンド:吉見亮
オフィーリア/役者・道化:阿部一徳
オフィーリア/役者・道化:貴島豪
オフィーリア:榊原有美
オフィーリア/フォーティンブラス:宮城嶋遥加
チケット料金
一般:4,600 円
SPAC の会個人会員一般:3,900 円
U25・大学生・専門学校生:2,200 円
高校生以下:1,100 円
障がい者割引:3,200 円
鑑賞サポート
SPAC では、より多くの方にご観劇いただけるよう鑑賞サポートの実施を行っております。本作では、下記のサポートがございます。
バリアフリー日本語字幕・英語字幕【無料・要予約】
7月4日(土)、5日(日)
親子室【要予約】全日程
チケット料金:大人 1 名様につき 3,200 円
座席の必要なお子様 1 名 1,100 円
座席不要のお子様 無料
関連企画
●アーティストトーク
終演後にトークを開催します。参加無料/予約不要
日時:2026年6月28日(土)、29日(日) 終演後
登壇:上田久美子、石神夏希ほか
※ご参加には当日のチケットが必要です。
そのほか公演前後に参加可能な企画をご用意しております。詳細は SPAC ウェブサイトをご確認ください。
<あらすじ>
デンマークの宮殿で起きた復讐の悲劇の中、生き残ったホレイシオは、親友ハムレットの「俺のことを語り伝えてくれ」という遺言を遂たすべく今日も人々の前に立つ。しかし、死んだはずのオフィーリアを自称するモノたち(!?)が乱入し、勝手にハムレットを語り始める。「正当な語り部」を自負するホレイシオは、物語を正そうと試みるが…