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SIRUP×SKY-HI対談 シーンを作ってきた2人が今、見据える未来とは

2025.2.21

『Grooving Night vol.5』

#PR #MUSIC

それぞれの音楽シーンの最前線を駆け抜け、新たな潮流を生み出してきたSIRUPとSKY-HI。2人はこれまで、音楽性や社会への意識でシーンを切り拓きながら、次世代のアーティストが目標とするような活動を届けてきた。そんな彼らは現在、30代後半。デビュー当初の「若手アーティスト」としてのフェーズを超え、音楽業界の中で確固たるポジションを築いている。

今回は、音楽シーンのパイオニアとして活躍してきた2人に、これまでのキャリアと、これからの未来について話を聞いた。自身の進化、これからのアーティストとしての在り方、そしてSIRUPがホストを務めるイベント『Grooving Night』での共演について——彼らが見つめる「新たな道」とは?

一番やるべきなのは「未来の俺みたいな子」を救える場所を作ることだと思った。(SKY-HI)

―まずはお互いにシンパシーやリスペクトを感じる部分について聞きたいです。

SKY-HI:俺はね、やっぱSIRUPの楽しもうとする姿勢がいいなって。「選挙行こうぜ」をいかに楽しそうに言うかっていう。

SIRUP:『Grooving Night』も確かにそれに近いものはある。

SKY-HI:人って、真面目な話をするゾーンとふざけたことを言うゾーンを完全に分けちゃう方が楽じゃない。俺自身もそういう時があるんだけど、SIRUPはそこを分けずに混ぜていく感じがすごいよね。

SKY-HI(スカイハイ)
圧倒的なRAPスキルのみならず、卓越したボーカル&ダンス&トラックメイキングスキルでエンターテインメント性溢れるコンテンツをセルフプロデュースで創り上げ、常に世に提示し続ける。2020年には、マネジメント/レーベル「BMSG」を立ち上げ代表取締役CEOに就任。ボーイズグループBE:FIRSTやMAZZELをプロデュース。アーティスト・プロデューサー・経営者と多岐に渡り才能を発揮している。

SIRUP:嬉しいです。俺はSKY-HIの、社会的意義を持って何か変えようと活動する部分にシンパシーを感じてて。その上で、ビジネスとして成功させているところも尊敬してる。自分はまだ「自分のことを通して」というスケールで動いているところがあるし、結構感情ベースで動くけど、SKY-HIは知的好奇心が強くて、戦略的なデータベースと自分の感情が合わさって色々な角度から言葉が出てくるのはすごいなって、マジで思います。

SKY-HI:ありがてぇ。

SIRUP:あとは音楽シーンをもう、全部経験してるじゃないですか。

SKY-HI:そうなの。キメラだよね。

SIRUP:この業界、長くやればやるほどキメラになっていきますよね。

SKY-HI:なりたくてなったキメラでもあるけど、ならざるを得なかったキメラでもある。やりたいこと自体は昔から変わってないんだけど、2010年当時のHIP HOPの状況とかロックフェスの状況とか、生存環境が毎回違ったから、エラ呼吸もできるけど空も飛べる、みたいな生き物になっちゃった。「ロックバンドのボーカリスト」みたいなわかりやすさとは対極の、説明が難しい、ハイコンテクストな人間になっちゃったなって。

SIRUP:アイドルとしてのアイデンティティも、ラッパーとしてのアイデンティティも完全に築いてきたじゃん。それは尊敬しているところだし、ほんまにめちゃくちゃしんどかったよなって。何かしらのレッテルを貼られたり、枠にはめ込まれても切り込んでいった。ハートの強さがあるなって。

SIRUP(シラップ)
ラップと歌を自由に行き来するボーカルスタイルと、自身のルーツであるネオソウルやR&BにゴスペルとHIPHOPを融合した、ジャンルにとらわれず洗練されたサウンドで、誰もがFEEL GOODとなれる音楽を発信している。「FUJI ROCK FESTIVALʼ21」に、国内のR&Bアーティストでは異例となる初出演でメインステージ GREENSTAGEに立ち、圧巻のパフォーマンスを魅せた。これまでにイギリス・韓国・オーストラリア・台湾などのアーティストとのコラボ曲をリリースしている他、2022年には自身初となる日本武道館公演を開催するなど、日本を代表するR&Bシンガーとして音楽のみならず様々な分野でその活躍を広げている。

SKY-HI:あと、無謀さね(笑)。

SIRUP:無謀さと「絶対やってやるぜ」っていう自信を、10年以上持ち続けているんだよね。しかも自分のことだけじゃなくて、BMSGもやっているわけで。

SKY-HI:「ああやって苦しんだから、これが生まれたんだ」ってものが欲しくて会社を作った側面もある気がする。自分の会社を作って、自分の好きな音楽を作って……っていう夢は、やっぱ見るじゃない。20代の頃は、この規模感でやろうっていうところまでは考えてなかったけど、BMSGの準備をする時に、自分1人でやるのか、Novel Coreみたいな毛色の変わったアーティストを抱えるHIP HOPレーベルをやるのか、第3の選択をするのか、考えたの。それで結論、一番やるべきなのは「未来の俺みたいな子」を救える場所を作ることだと思ったんだよね。

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