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実在しないなら、書いてやるよ。作家・たか野むは、36歳でラノベの道を志す

2024.9.22

#BOOK

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

6月24日は、番組からの推薦で、番組MCタカノシンヤの弟で、ライトノベル作家のたか野むさんが登場。36歳から作家を志したきっかけや、兄であるタカノとの関係性について伺いました。

36歳でライトノベル作家になることを決意

Celeina(MC):週の最初は番組からの推薦で、番組ナビゲーター、タカノシンヤさんの弟で、ライトノベル作家のたか野むさんがゲストです。よろしくお願いします。

たか野む:ライトノベル作家のたか野むです。普段は、タカノシンヤの弟をやっておりますので、今日は兄貴と呼ばせていただきます。

タカノ(MC):変な感じがします(笑)。そもそもどうしてこうなったかというと、2週間前ぐらいに「僕の弟がライトノベル作家として、デビューした」と、番組スタッフに話したんですよ。そしたら、「絶対呼んだほうがいいよ! おもろいじゃん!」となり、スタッフの皆さんに調整して頂いて、こういう場になりました。

Celeina:本当のご兄弟ということで、お2人の話を聞いているだけで、楽しいです。改めて、ライトノベル作家、たか野むさんの経歴をご紹介します。昨年、講談社のラノベ文庫新人賞で佳作を受賞し、それが今年5月に発売されたそうですね。

たか野む:はい。もともとの作品から後半を差し替えていたり、少し内容もタイトルも変更になりましたが、『すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために!』というタイトルのライトノベル小説になります。

タカノ:ゲストなので、私も一応この本を読みました。身内だから、ぼろくそに言ってやろうかなと思っていたんですよ。でも正直にレビューをすると、めちゃくちゃ面白かったです。やっぱり文章力が高いなと思いました。

たか野む:ありがとうございます。

タカノ:あらすじ的には、被虐志向のある主人公は、ギャルに蔑まれたいという気持ちがあって、ドン引きされるようなことを言うんです。でもギャルの是洞さんが優しすぎて、逆に好意を持たれてしまうという、陰キャがモテていくみたいな青春学園ラブコメですね。

たか野む:ネットミームで「オタクに優しいギャルは実在しない」という言葉があったので、「実在しないなら、書いてやるよ」と思い、オタクに優しいギャルの話を書きました。

Celeina:タカノさんも文章を書かれていますが、お2人それぞれ違った視点で創作されているように感じます。たか野むさんは、昔から作家志望だったのですか?

たか野む:中学生の頃の夢はライトノベル作家でした。というのも、母に当時ハマっていたライトノベルをすごく馬鹿にされたので、作家になったら絶対に母も俺を尊敬するだろうと思い、目指しました。今思えば、幼稚な夢でしたね。でも、その頃からすごく間が空いて、36歳になってからライトノベル作家を目指し始めました。

Celeina:36歳で目指したきっかけは何だったんですか?

たか野む:もともと創作することが好きだったので、書いてはいましたが、特に何も発表せずにいました。『龍が如く7 光と闇の行方』というゲームの主人公である、春日一番が色々あって絶望の淵に立つ中で、仲間たちに「お前の将来の夢はなんだ」と聞かれるんです。春日はドラゴンクエストが大好きなので、「自分は勇者になりたい」と答えると、仲間たちが「なりゃいいじゃねえか、勇者によ」と全肯定してくれるんですよ。それがすごくいいなと思って、「今から僕もラノベ作家になろう」と思いました。

Celeina:すごくピュアで、まっすぐで素敵です。

たか野む:まっすぐで素敵なのは、シンヤさんのほうですよ。

タカノ:何を言っているの。恥ずかしいんだけど(笑)。

小学生の時には、妄想の家族旅行の作文を執筆

Celeina:お2人とも文章を書かれていますが、タカノ家ではそういう英才教育がなされていたんでしょうか?

たか野む:本棚や本はたくさんあったので、たくさん読書はしていましたね。

タカノ:両親どちらも読書家で、本棚に小説やビジネス書などがずらっと並んでいるような家ではあったかな。

たか野む:でも母が断捨離してしまい、昔は4つあった本棚も、今ではリビンクの1つだけになりました。

タカノ:母は断捨離の鬼なんですよ。何でも捨てちゃうタイプで、我々の卒業証書まで捨てようとしていましたからね。弟は、昔から文章を書くことがすごく上手かったです。小学生の時は、夏休みの宿題の作文で、行ってもいない家族旅行のことを捏造していました(笑)。家族で多摩湖へ旅行に行き、幼い妹が「ちゃまこ、ちゃまこ」と喜んでいました、という妄想だけで旅行の作文を書いていたので、もともと素質はあったんじゃないかなと思います。

Celeina:それは妄想だとバレなかったんですか?

たか野む:バレませんでした(笑)。

タカノ:でも、弟は変わっているところがあるから僕は心配しているんですよ。今日は、担当の編集さんもお越しいただいていますが、ご迷惑をかけていると思うので、後であらためてご挨拶させていただきたいです。

Celeina:タカノさん、すごくいいお兄ちゃんじゃないですか。

タカノ:いやいや、僕は心配なんです。

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