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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

『TOKYO M.A.P.S』音の交差点から人の交差点へ。KMC&STUTSが大団円を飾った2日目レポ

2026.5.27

#MUSIC

J-WAVEと六本木ヒルズがタッグを組んで届けられるフリーライブイベント『TOKYO M.A.P.S』が、六本木ヒルズアリーナにて5月2日、3日の2日間にわたって開催された。「M.A.P.S」とは、Music(音楽)、Art(アート)、Performance(パフォーマンス)が複数(S)集まり、セッションを生み出すことで描かれる「新たな東京の地図」を意味している。

2008年にスタートして以来、ゴールデンウィークを東京で過ごす人々にとっての一つの風物詩ともなっている同イベントは、毎年音楽界で活躍する人物をプログラムオーガナイザーに迎え、その年ならではのテーマに沿ったライブが展開されてきた。

今年のプログラムオーガナイザーに抜擢されたのは、プロデューサー/ トラックメーカーとして特定のジャンルやシーンに留まらない活躍を見せるSTUTSだ。そして、そんな彼が掲げたテーマは「音の交差点」。果たして、STUTSはどのような『TOKYO M.A.P.S』を描いたのか。2日間で過去最大となる2万5500人を動員した今年の『TOKYO M.A.P.S』をレポートしていこう。柴田聡子、butaji、Sonsi、賽、KID FRESINOらが快演を見せた初日に続き、カネコアヤノ、北里彰久、U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS、tofubeats、KMC&STUTSらが登場し、大盛況となった2日目の模様をレポートする。

カネコアヤノの弾き語り、U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESSがフロアを笑いで包む

前日と同様、進行役の藤田琢己とオーガナイザーのSTUTSによるオープニングを経て、2日目の一番手が呼び込まれる。この日の『TOKYO M.A.P.S』の口火を切るのは、カネコアヤノ。真っ白の衣装でステージに上がると、“どこかちょっと”でライブをスタート。風が強く木々を揺らすような天候を掻き分けて、パワフルかつ繊細で生々しい歌が六本木ヒルズアリーナに響き渡る。2025年、バンド名義=kanekoayanoとして初のリリースとなったアルバム『⽯の⽷』から“さみしくない”を披露したあとは、新曲“ブルー”も飛び出す弾き語りのセットで、超満員のオーディエンスを魅了した。

photo by 上飯坂一
photo by 上飯坂一

六本木ヒルズアリーナに、この2日間で最も笑い声に溢れるフロアを作り出したのはU-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESSだ。鎮座DOPENESSがサンプラーを忘れるも何とかパフォーマンスされた“エナジー風呂”や、リハなしで初披露となった“テクノポリス”、時間が押して高速化した“BUNKA”など、いくつかの曲では「貴重なハプニング」を孕んだステージだったが、3人のライブ巧者っぷりによってそのようなピンチはむしろ大きな見せ場に。ラストはSTUTSも登場した“にゃー”で、ユーモアたっぷりで肩の力の抜けた楽しすぎるステージを締めくくった。

photo by 上飯坂一
photo by 上飯坂一

極上のまどろみから熱狂のクラブ空間へ。北里彰久とtofubeatsが紡いだコントラスト

バトンを受け取った北里彰久は、音出しの段階から“千の風になって”のカバーなどで柔らかな歌声を届けていく。美声に酔うとはまさにこのことだろう、爪弾かれるアコースティックギターの音色に乗ってゆるやかに舞う北里の声についうっとりとしてしまう。Alfred Beach Sandal名義でSTUTSと共作した2017年の『ABS+STUTS』から“Horizon”をソロで演奏し、それからSTUTSを呼び込んで“Daylight Avenue”、“April Child”とタッグを組んできた曲をプレイ。昼下がりの六本木に、まどろんでしまうほどのゆったりとした極上の時間が流れていた。

photo by 上飯坂一

photo by 上飯坂一

六本木ヒルズアリーナを一時的にクラブへと変貌させたのはtofubeatsだ。ビルドアップとドロップを繰り返しながら四つ打ち、レゲトン、高速ブレイクビーツなど様々なリズムを矢継ぎ早に展開し、あっという間に自身のペースに。“RUN”や“LONELY NIGHTS”のリミックスなどアンセムも織り交ぜられたセットで、集まったオーディエンスの連休をブチ上げていった。代表曲“水星”でフロアを一つにしてみせ、ラストはSTUTSを召喚して“One”を2人で肩を組んでパフォーマンス。tofubeats は六本木ヒルズアリーナという都市型のオープンスペースを完璧に掌握し、「踊りたいまだ足りない」という“One”のラインを鮮やかに現実にしていた。

photo by 上飯坂一

photo by 上飯坂一

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