ハチミツ芸人8組がお笑い界のトップになるべく、話題になりそうなことに全力でチャレンジしていく芸人総合バラエティ『深夜のハチミツ!! Bee The TOP』通称『深夜のハチミツ』。数々の人気番組を輩出してきたフジテレビ深夜のお笑い番組の最新形だ。
ハチミツ芸人と新進気鋭のアーティストがそれぞれタッグを組み、「タオルをブンブンしたくなる曲」というテーマで楽曲を制作する「メジャーデビュー争奪戦!ハチフェス」が始動した。TikTokの再生数と、8月25日に『お台場冒険王』の特設ステージで行われるライブパフォーマンスへの観客投票をもっとも集めたユニットはソニーミュージックから正式にCDデビューすることができる。
ここでは8組による、「音楽×お笑い」の化学変化を記録するために対談連載を実施。今回は『ハチミツ』のエースである9番街レトロと、MAISONdesの住人でもあるボカロPの Sohbanaに語ってもらった。
INDEX
ボカロPにも『M-1』みたいな大会がある
ーこの企画に参加することが決まったときはどう思いましたか?
京極(9番街レトロ):売れたなって思いました。曲を作る機会なんてそうそうないですからね。
なかむら(9番街レトロ):僕は不安でした。できないこと、したことないことで初対面のSohbanaさんに胸借りるっていう、不安になる要素ばっかりですから。ボカロもよく知らなくて。
京極:僕はボカロを通ってきたので親近感ありますけど、ボカロPと呼ばれる方に会うのははじめてだったので、勝手に気難しいイメージは持ってました。でも、会ったら全然大丈夫でしたね。
なかむら:それは僕もです。会ったら「大丈夫かも」って思いました。歌えるかは今も不安ですけど。
Sohbana:ボカロPってやっぱりそういうイメージがあるんですよね。そんな中でみんなが横並びでやっている状況なので、そこから抜け駆けできるチャンスかなと思いました。これを機に何か違う展開があるかもしれないという期待もありますね。
ー顔合わせの映像を見て思いましたが、Sohbanaさんはボカロカルチャーを非常に俯瞰的に捉えていますよね。
Sohbana:音楽的にも人としても閉じていたくないと思っていて。まだまだ広まっていない文化だと思うので、こういう企画をきっかけに今までとまた違った形でボカロが広まってくれたらいいなと。おこがましい話なんですけど、ボカロにも『M-1』みたいな大会があるんですよ。ネット上でファンの動向に目を向けつつ、各々の振る舞いを気にしているという状況で、ゲームとしては芸人さんに近いと勝手に思ってたんです。
『ボカコレ2022秋TOP100』にて11位
京極:昔からそうかもしれないですけど、ファンがスピーカーになるという点では似てるかな。最近はお笑いもネットと連動してきてるし、漫才を見る層の人らにもネットが浸透して、ボカロP的な状況と近くなってるのかもしれない。
なかむら:僕はそこらへんのこと全然わかんないんですけど、Sohbanaさんはずっと腰低くいてくださるんで、なんとか2人の間に存在できてます。
Sohbana:2人よりも年下なのもありますけど、業種は違うけど芸歴の差があるので。こだわりや覚悟の違いを感じるので、勉強させてもらってます。ボカロPとしても成長できてる感じがしますね。