映画作家・是枝裕和の業績を振り返る特集上映『映画監督 是枝裕和』が、6月2日(火)から28日(日)まで、東京・国立映画アーカイブにて開催される。
是枝裕和のキャリア全体にスポットを当てた、国内初の大規模な特集上映となる同企画。1962年東京で生まれた是枝は、早稲田大学卒業後に番組制作会社のテレビマンユニオンに参加。その中でテレビドキュメンタリー番組の演出を手掛け、ディレクターとして評価を獲得した。1995年には初の長編劇映画『幻の光』を発表し、以降はドキュメンタリーの経験を活かしながら自身の方法論を確立してきた。2018年の『万引き家族』では「第71回カンヌ国際映画祭」最高賞のパルム・ドールを受賞。2023年の『怪物』は「第76回カンヌ国際映画祭」で脚本賞およびクィア・パルム賞を受賞している。
今回の特集は、国立映画アーカイブと株式会社分福による共同企画で、24プログラム / 30作品が上映される。長編劇映画第1作の『幻の光』から、画デビュー作である『ワンダフルライフ』や『誰も知らない』、『そして父になる』、『海街diary』、『万引き家族』、『怪物』などの映画作品に加え、初期テレビドキュメンタリー作品集『しかし…福祉切り捨ての時代に』『もう一つの教育〜伊那小学校春組の記録〜』の2作品を上映。さらに、連続テレビドラマ「ゴーイング マイ ホーム」全10話が国内で初めてスクリーンで映し出される。長編11作品については新たにニュープリント / DCPが作製された。
期間中は是枝とゲストによるトークイベントも実施。『ワンダフルライフ』『DISTANCE』などに出演した俳優の井浦新、『そして父になる』『万引き家族』に出演した画家 / 作家 / 俳優のリリー・フランキー、是枝作品に多く出演した樹木希林を母に持つエッセイストの内田也哉子、撮影監督の山崎裕、写真家 / 映像作家の瀧本幹也らが登壇する。
なお、2026年は是枝の新作映画の公開も控えている。5月29日(金)には綾瀬はるかと大悟(千鳥)が出演する『箱の中の羊』が全国公開され、藤本タツキの同名漫画を実写化した『ルックバック』も2026年公開予定だ。
『映画監督 是枝裕和』

(英題:Hirokazu Kore-eda Retrospective)
会期:2026年6月2日(火)-28日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
主催:国立映画アーカイブ、株式会社分福
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
チケット:一般1300円、高校・大学生・65歳以上1100円、小・中学生900円、障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ800円
<上映作品(24プログラム、計30作品)>
★はニュープリント上映
『幻の光』(1995)
『ワンダフルライフ』(1999)
『DISTANCE』(2001)★
『誰も知らない』(2004)★
『花よりもなほ』(2006)
『歩いても 歩いても』(2008)★
『大丈夫であるように Cocco 終らない旅』(2008)
『空気人形』(2009)★
『奇跡』(2011)★
「ゴーイング マイ ホーム 第1話/第2話」(2012)
「ゴーイング マイ ホーム 第3話/第4話」(2012)
「ゴーイング マイ ホーム 第5話/第6話」(2012)
「ゴーイング マイ ホーム 第7話/第8話」(2012)
「ゴーイング マイ ホーム 第9話/第10話」(2012)
『そして父になる』(2013)
『海街diary』(2015)
『いしぶみ』(2016)
『海よりもまだ深く』(2016)
『三度目の殺人』(2017)
『万引き家族』(2018)
『真実』(2019)
『ベイビー・ブローカー』(2022)
『怪物』(2023)
【特別上映】
是枝裕和初期TVドキュメンタリー作品集
「しかし…福祉切り捨ての時代に」(1991)
「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」(1991)